AF-S DX VR Zoom-Nikkor 55-200mm f/4-5.6G IF-ED:ニコン(nikon)

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AF-S DX VR Zoom-Nikkor 55-200mm f/4-5.6G IF-EDのレビュー・撮影記

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Nikon ニコン AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 55-200mm F4-5.6G(IF)

こんなに安くていいのか! 実売3万円台の超お買い得VRレンズが登場 

公開日: 2009年08月27日

AF-S DX VR Zoom-Nikkor 55-200mm f/4-5.6G IF-EDの掲示板

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AF-S DX VR Zoom-Nikkor 55-200mm f/4-5.6G IF-EDの新着写真

AF-S DX VR Zoom-Nikkor 55-200mm f/4-5.6G IF-EDのマガジン記事

Nikon ニコン AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 55-200mm F4-5.6G(IF)

公開日: 2009年08月27日

ニコン D40

こんなに安くていいのか!
実売3万円台の超お買い得
VRレンズが登場

D40/D40Xが絶好調のニコン。そんなニコンから両機にばっちり合うVR機構付きレンズが登場。このレンズが望遠ズームの今後のスタンダードとなるのだろうか。

レポート:河田一規

 

手ぶれ補正レンズは高いという常識を覆した超格安レンズ

 手ぶれ補正機構はいま「レンズ内補正」派と「ボディ内補正」派のふたつに分かれ、両者がそれぞれのの優位さをアピールし合うという状態にある。もちろん、双方ともにメリットとデメリットがあり、その優劣はほぼ互角。できればレンズによって両方式を使い分けられるといいのにと個人的には思っているのだが、実際にはそうもいかないのが現状である。
 ニコンの手ぶれ補正機構付きレンズは2007年4月現在10本ほどラインアップされているけれど、中~高価格帯の製品ばかりで、普及価格帯の手ぶれ補正機構付きレンズは少ない。装着できればどんな価格やメーカーのレンズでも手ぶれ補正が効いてしまうボディ内補正派に対抗するには、普及価格帯の手ぶれ補正機構付きレンズを早急に充実させなければならないわけで、そういった考えのもとに登場したのが今回使用したニコンのAF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 55-200mm F4-5.6G(IF)である。
 本来はこういった入門クラスのレンズにこそ手ぶれ補正機構が必要なわけだが、手ぶれ補正機構を搭載するとどうしても高価でレンズも大きくなってしまう。しかし、技術の進歩により手ぶれ補正ユニットの小型化・コストダウン化が可能となり、やっと普及価格帯のレンズにも搭載できるようになったというわけだ。
 とにかく、量販店での価格が約38,000円というのは手ぶれ補正機構を搭載した純正レンズとしては最安なのではないだろうか。コストダウンと小型化の影響か、VRユニットは補正効果の大きいVRⅡではなく標準のVRだが、それでも補正効果はシャッター速度換算で約3段分ある。VRⅡの強力さになれてしまっていると、VRの効きが少し弱めかな?と感じる場面も正直あったが、もちろんVRなしのレンズに比べれば低速シャッター時の手ぶれ率は大幅に改善される。ファインダー像の安定を含め、レンズ内補正式ならではのメリットをこの価格で味わえるのはありがたいことである。
 従来からあるVRなし55-200mmと比較撮影しても画質は同等以上で、VRユニットが入ったことによる光学性能への影響はほとんどない。コントラストなどはわずかだが向上しているようで、この点でも安心して使用できる。VRなしの従来型に比べると直径が5mm、全長は2cmほど大きくなり、重さは80gほどアップしているが、それでも十分に小型軽量で、フィルター径も52mmと小さい。従来型はズーミングによる鏡胴伸縮が2段式だったが、VR付きではシンプルな1段式伸縮になったいるため、構造的に強そうなのも安心できる部分。D40やD40Xあたりに装着して軽快に使いたい望遠ズームとして魅力を感じるユーザーも多いだろう。次はこのレンズと組み合わせるVR付きの普及クラス標準ズームの登場を期待したい。

AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 55-200mm F4-5.6G(IF)とAF-S DX Zoom-Nikkor ED 55-200mm F4-5.6Gとの描写比較

AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED
55-200mm F4-5.6G(IF)
AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 55-200mm F4-5.6G(IF)
AF-S DX Zoom-Nikkor ED
55-200mm F4-5.6G
AF-S DX Zoom-Nikkor ED 55-200mm F4-5.6G
 

ニコン D40/マニュアル露出(F4.0、1/400秒)/ISO 400/WB:オート
同露出で撮影したが、VR付きの新型のほうがコントラストが高く、明暗がはっきりしている。解像感は100%表示でも目視では優劣の判別がしがたい

撮影カメラ:ニコン D40

ニコン D40/絞り優先AE(F5.6、1/200秒)/ISO 200/WB:オート
三脚が使いにくい条件ではとにかく心強いVR機構。低速シャッターでどこまでぶれないかというより、このくらいのシャッター速度における微妙な手ぶれをキレイに抑えてくれることが重要だ

 

レンズ構成図

レンズ構成図

スペック

レンズ構成 11群15枚
最短撮影距離 1.1m
フィルター径 φ52mm
大きさ φ73(最大径)×99.5(長さ)mm
重さ 335g
標準価格 47,250円
実勢価格 37,800円前後

MTF曲線

MTF曲線

従来モデルよりも解像度は高く、画面全面で画質変化が少ないことがMTFからみてとれる

デジタルカメラマガジン2007年5月号掲載

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この記事のURL:https://ganref.jp/items/lens/nikon/110#imp_302

AF-S DX VR Zoom-Nikkor 55-200mm f/4-5.6G IF-EDのマガジン記事

ニコンユーザー必見のVRズーム対決!

公開日: 2009年07月16日

現在、ニコン D40、D40XのダブルズームキットにはAF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 55-200mm F4-5.6G(IF)が付属する。しかし、ニコンには手ごろな価格の手ぶれ補正機構付き望遠ズームのAF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G (IF)も存在する。今回は好調にセールスを伸ばすニコン D40Xでこの2本を対決させる!

写真・文:高橋良輔(通称:カメ高)

 

どちらもVR機構付き!! ニコンユーザーのぜいたくな悩み

 一般的に、手ごろな望遠ズームといえば、暗いF値で手ぶれが起きやすいというのがこれまでの通例だったが、ニコンはダブルズームキットレンズをVR化した。それがAF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 55-200mm F4-5.6G(IF)(以下55-200mm)だ。しかしそこで迷うのがAF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G (IF)(以下70-300mm)の存在。ともに手ぶれ補正のVR機構を搭載し、焦点距離も似ている。レンズボディの大きさこそ違えども、ニコンユーザーはどちらを買ったらよいかおおいに悩むところだろう。とくに、モーター内蔵のAF-S、AF-IレンズでなくてはAFを使用することができず、多くのサードパーティ製レンズではAFでの撮影ができないD40Xユーザーは気になるのではないか。手ぶれ補正の効果を含め、どちらを買えばお得なのか。2本を対決させて、真相に切り込んでみたい。

ニコン VS ニコン

ニコン AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 55-200mm F4-5.6G(IF)
手ぶれ補正機構を搭載したデジタル一眼レフカメラ用望遠ズームレンズで、クラス最小で最軽量。従来モデルのAF-S DX Zoom-Nikkor ED 55-200mm F4-5.6G(以下VRなし55-200mm)にVR機構を搭載したモデル
◎標準価格:47,250円
◎実勢価格:37,000円台後半
◎発売時期:2007年3月
ニコン AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G (IF)
発売以来人気高の本格望遠ズーム。手ぶれ補正機構にはVRの進化型である最新のVR Ⅱを搭載。そこが55-200mmとの大きな違いだ。手ぶれ補正値はメーカー公称値で約4段分と、従来のVRよりもさらに1段分補正効果がある
◎標準価格:78,000円
◎実勢価格:65,000円半ば
◎発売時期:2006年12月

レンズ繰り出し時

ニコン レンズ繰り出し時
収納時のサイズはVRなし55-200mmより大きくなったが、逆に繰り出し量は減少。3段式の鏡胴部も簡素化され、繰り出し部は1段式となっている。また鏡胴はすべて非回転式となり、操作感も大きく向上し、繰り出し時の重量バランスの変化は少ない設計になった
ニコン レンズ繰り出し時
堂々としていて、大きい。数値的には55-200mmと全長62mmの差だが、鏡胴部が太いために数値以上の差を感じる。D40Xとのバランスを考えるとややフロント側がヘビーだが、まったく扱えない大きさではない。鏡胴部はすべて非回転で操作感は上々だ

レンズ構成図

ニコン レンズ構成図
EDガラス
レンズ構成11群15枚
最短撮影距離1.1m
最大撮影倍率1/4.4倍
フィルター径φ52mm
最大径×全長φ73×99.5mm
重さ335g
ニコン レンズ構成図
EDガラス
レンズ構成12群17枚
最短撮影距離1.5m
最大撮影倍率1/4.0倍
フィルター径φ67mm
最大径×全長φ80×143.5mm
重さ745g

MTF曲線

ニコン MTF曲線
※S:放射方向、M:同心方向
※グラフの縦軸はコントラスト、横軸は画面中心からの距離(単位:mm)を表しています

定評のあるVRなし55-200mmから光学性能は大きく変化していないようだが、望遠側での安定感がさらに増しているようだ
ニコン MTF曲線
※S:放射方向、M:同心方向
※グラフの縦軸はコントラスト、横軸は画面中心からの距離(単位:mm)を表しています

画面中心では高い解像力を示しているが、30本/mmのラインが周辺部にいくにつれて波をうつ。ここはやや気になるところだ
 

レンズよもやま話

ニコンの望遠ズームのルーツといえるレンズは、1959年発売の「オートニッコール テレフォトズーム 8.5cm F4-25cm F4.5」だ。標準価格は当時の大卒初任給の約9倍相当だった。

デジタルカメラマガジン2007年07月号掲載

解像力チャートテスト レンズの資質をテストチャートでひも解く

AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 55-200mm F4-5.6G(IF) AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G (IF)
ニコン 解像力チャート 広角・望遠側ともゴリッとしたイメージはあるがコントラストは高く、満足できる解像感がある。VR機構付きとはいえ、けっしてF値が明るいレンズではないだけに、開放時の性能のよさはありがたい ニコン 解像力チャート MTF曲線で予想できたように、望遠側での解像力にはやや疑問も残るところ。開放時にはややもやっとしたイメージがあり、球面収差などなんらかの収差が残存しているよう。200mmあたりがよい画質のピークとみていいだろう
55mm F4 55mm F4 70mm F4.5 70mm F4.5
55mm F8 55mm F8 70mm F8 70mm F8
200mm F5.6 200mm F5.6 200mm F5.3 200mm F5.3
200mm F8 200mm F8 200mm F8 200mm F8
300mm F5.6 300mm F5.6
300mm F8 300mm F8

やや甘めの300mm望遠をどうとらえるかがポイント

 ズームレンズであるがゆえに、焦点域によって画質がある程度低下するのはやむを得ないところだ。ズーム比によってはその差も気にならないケースもあるが、ズーム比が大きくなるにつれて、どこかにウィークポイントは存在しやすい。その意味において、70-300mmはやはり望遠側がやや鬼門。この傾向は以前実施したD40でのテストでも確認できたが、やはりD40X画像でも望遠端の開放にはやや甘さが残っている。こうしてみると、画質的なピークは広角側~200mm近辺までにあると考えられる。対する55-200mmは、広角・望遠ともに比較的安定しているのが特徴で、70-300mmのような落ち込みは少ない。またVR機構のない55-200mmより全体の安定度はよく、色収差も良好に補正されていて実勢価格以上の画質があるといえる。この結果を見るかぎりは、55-200mmをVR化したことによる弊害はないとみていい。

チャートの読み方

レンズの歪みはそれぞれの水平・垂直線で、また解像力は全13カ所の四角いテストパターンで読み解く。テストパターンは斜め方向45度に傾きがつけられており、ローパスフィルターの角度を考慮しているため、目視しやすいほうをそれぞれ選ぶ。テストパターンの大きさはもっとも大きなもので600万画素の平均的な解像力を、またもっとも小さいものが2,000万画素での解像力限界を示す。ただしレンズ評価の場合にはあくまで客観的な指標として使用している。

チャート制作:小山壮二

逆光での実写テスト 激しい光にどこまで耐えられるのか

AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 55-200mm F4-5.6G(IF) AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G (IF)
撮影:AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 55-200mm F4-5.6G(IF) 110mm付近F8で撮影
光源は画面の左上にある。画面にさえ入らなければ比較的安定はするものの、フレアスポットは確実に存在する。広角側ではゴーストがやや盛大に出る傾向がある
撮影:AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G (IF) 110mm付近F8で撮影
逆光特性は55-200mmと似ているが、同じ条件下では光源付近と対角線上に軽いフレアを発生させている。踏ん張りという点ではわずかながら55-200mmのほうが強い印象を受ける。しかし実用上で危惧すべき材料は少ない

上位レンズに追いついた55-200mmの逆光性能

 55-200mm、70-300mmともにレンズフードを装着して撮影した。2本とも逆光に対しては似た特性があり、直接光源を入れるような条件ではゴーストがやや発生しやすい。以前の対決ではVRなしの55-200mmの逆光性能が少し劣り、70-300mmが大きくリードした経緯があるが、今回は55-200mmも万全の対策を行っているようで、両者の差はほぼなくなっている。以前の対決では、逆光においては70-300mmがイチ押しと言い切れたが、今回の2本はほぼイーブンであり、その観点ではどちらを選んでも損はない。ただし雑な使い方は禁物であり、レンズフードはしっかりと付けて撮影したい。

レンズよもやま話

ニコンの手ぶれ補正機構はすべて光学式を採用している。初代の手ぶれ補正機構は35mm用レンズではなく、コンパクトカメラに内蔵する形式で搭載されていた。1994年発売の「ニコンズーム700VRQD」のレンズが栄えある第1号。

デジタルカメラマガジン2007年07月号掲載

ぼけぐあいテスト きれいに背景をぼかす資質を探る

AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 55-200mm F4-5.6G(IF) AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G (IF)
撮影:AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 55-200mm F4-5.6G(IF) かなり顕著に口径食の影響が出ている。点光源をテーマとした撮影は回避するのが無難だろう。絞り込むと円に近づいていくが、もともと開放F値が暗いタイプであり、絞り込みによる口径食の回避は撮影環境への影響が大きすぎる 撮影:AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G (IF) 周辺域の点光源はやや歪むが、実用を考えると文句ない結果だ。また、絞りも円形絞りを採用しているため、絞り込んでも角張った雰囲気にならないところがいい。F値が変動する望遠ズームレンズとしては上々のできだ

口径食の発生度合いで大きく差がつく2本のレンズ

ぼけのテイストを比較してみると、両者には大きな差があった。とくに55-200mmでは口径食の発生が顕著であり、中心付近をのぞいて画面全域の点光源に歪みが生じている。対する70-300mmには口径食の影響はあるものの、その発生箇所は限定的。そのために作品性を損ねてしまうことは少ないだろう。口径食による光源の歪みが、単純にぼけのきれいさにストレートにつながるわけではないが、55-200mmは夜景ポートレートのように、イルミネーションをぼかして写すシーンを得意とはしない。このレンズでぼけを十分生かすならば、小さな被写体をマクロ的に使う場合にのみ有効である。

手ぶれ補正度合いテスト VR機構の性能はどちらが高いか?

1/125秒 1/60秒 1/30秒 1/15秒 1/8秒
55-200mm 100% 80% 70% 60% 0%
70-300mm 100% 100% 90% 60% 20%

※ 135mmを使用し、シャッター速度優先AEで撮影した。
 約2.5mの距離から文字のみのカレンダーを各シャッタースピードで10回撮影し、ぶれていない画像の割合を計測。

次世代手ぶれ補正機構VR Ⅱはカタログどおりの強さを発揮

ともにニコン独自の光学式手ぶれ補正機構VRを搭載したレンズだが、最新の技術「VR Ⅱ」を採用しているのが70-300mm。公称値では約1段分相当の差があるとされているが、今回実施したテストでも1/8秒でのデータに大きな差が生じている。また各シャッター速度域においてもVR Ⅱの効果が確認できる。

AFスピードテスト どちらが早くピントを合わせられるか

AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 55-200mm F4-5.6G(IF) 0.99秒
AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G (IF) 0.92秒

どちらもレンズ駆動は超音波式のレンズ内モーターを使用しているが、レンズ構成などの影響もあり、数値的には70-300mmのデータがやや速い。しかし実測値ほど体感的な差は少なく、55-200mmのVR化はおおいに成功しているといえよう。

計測方法

秒針がなめらかに動く時計を利用。135mmを使い、秒針が12時の位置に到達したと同時にAFを駆動させて実写。その1枚目が記録されるまでの時間を計測し、10回の平均値を出した。

質感・使用感テスト 実際に手にとって気になる各部をチェックする

質感・使用感テスト
ピントリング MFでの使用感では大きく性格が異なる2本。55-200mmのピントリングは鏡胴部の前にごく薄いものが設置されているが、70-300mmにはレンズ手前に約1.3cm幅のリングがしっかりと確保されている。また距離指標も55-200mmでは大胆にも省略されており、随所で割り切った設計であることがわかる。全体の作り込みでは70-300mmが明らかに格上だ。
フィット感 VRなし55-200mmと比較してやや大きくなった55-200mmだが、それでも70-300mmと比較するとまだまだ小型だ。ボディとの重量バランスという点ではやはり55-200mmに軍配があがる。しかし70-300mmでもレンズを主軸にするようにホールドすると、思う以上にバランスはくずれない。
フォーカス切り替え どちらもAF-S方式であるため、動力をカメラボディ側に依存していない。そのためフォーカスの切り替えはレンズ横のスイッチで実施できる。スイッチの突起は55-200mmのほうが大きく操作感重視。対する70-300mmは誤作動防止の目的からか、鏡胴部に対してフラットになるよう設置されている点が対照的だ。これもある意味設計思想の差なのだろう。

レンズよもやま話

現在のズームレンズはほとんどが回転式のズーム操作を基本とするが、かつては直進式がポピュラーだった。この方式はズームを瞬時に変えられるという点において優れた操作感がある。

デジタルカメラマガジン2007年07月号掲載

カメ高のオレならこう使う!

AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 55-200mm F4-5.6G(IF)

撮影:AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 55-200mm F4-5.6G(IF)

撮影の主題にぶらさずピントを合わせて確実に一枚をモノにせよ

 遠くのものを引き寄せるというより、日常的に出くわす被写体をより引き立たせることが、55-200mmクラスを使うおもしろさだ。ぼけも被写体に寄ってしまえばきれいであり、よりシンプルな背景を選択すればまったく問題はない。どんな被写体にでも基本的にVR機構はオンで。クローズアップぎみの撮影でも手ぶれ補正の効果ととともに、構図の安定化に役立つ。フットワークの軽さを活かして、手持ち撮影で気楽に使って吉だ。

◆撮影データ
撮影地千葉県君津市
使用カメラニコン D40X
絞りF5.6
シャッター速度1/320秒
ISO感度100
ホワイトバランス晴天
撮影画質JPEG/L
 

AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G (IF)

撮影:AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G (IF)

背景を計算できる余裕ある焦点距離で写真の仕上がりを変える

 望遠レンズのもつ引き寄せ効果に期待するなら、200mmと300mmの100mmの差はやはり大きい。動物園などでもこの差が表現をがらりと変えてしまうほどだ。たんなるスナップ写真になってしまうか立派な動物写真となるかは、ここで決まるといってもいいだろう。動物園は余計なものが写り込みやすい環境でもあり、余力のある望遠側で構図をトリミングできることが仕上がりを決める要素となってくる。また動きの速い小動物を止めるには高感度を使うといい。

◆撮影データ
撮影地東京都台東区
使用カメラニコン D40X
絞りF5.6
シャッター速度1/800秒
ISO感度800
ホワイトバランス晴天
撮影画質JPEG/L
 

結論!オレならここは55-200mmを選ぶ

懸案だった手ぶれの弱点を克服した最強の上位レンズキラー

 さまざまなテストと検証を実施して得られた結論としてはD40Xとのバランス、そして安定した性能という面において、以前に引き続き、廉価版である55-200mmに軍配があがった。以前の対決では手ぶれ補正機構の有無が最後まで筆者を悩ませたのだが、今回はその点はクリアになった。振り返ってみればそれなりに納得できるレースであったように思う。勝因は機能と性能の上質なバランスにあり、ぼけ比較では失点したものの、そのほかの項目では70-300mmと同等、もしくはそれ以上という性能が好結果をもたらした。最大の差ともいえる望遠側の焦点距離差も、日常の使用において思うほどの違いはなく、むしろすべての焦点域でシャープに結像する55-200mmのほうが、単純に使いやすいと判断した。しかし撮影条件が過酷な環境下では、より手ぶれ補正能力の高い70-300mmの潜在能力は高く、最望遠側のちょっとした画質特性だけで判断できないことは確か。またレンズそのものの作り込みのよさ=タフさという点においては70-300mmのほうが格上であることは間違いない。
 しかしD40Xで使うレンズ選びとしては55-200mm以外に気楽に使えるパートナーを探すのはむずかしい。AFが使えるレンズの選択肢が狭いこともあるのだが、このレンズにはそれ以上の安定した性能がある。D40Xのダブルズームキットとしても発売されているレンズだが、おまけ的な要素が強い各社の組み合わせ例において、単体のレンズとしても高い評価を下せる数少ない1本ともいえるだろう。これが実売で3万円台の後半で手に入るというのはなかなか感慨深いものがある。安くていいものは幻ではなく、いつでも手の届くところにある。

今月のWinner

AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 55-200mm F4-5.6G(IF)

AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 55-200mm F4-5.6G(IF)

VRなしだったウィークポイントを克服し、確実に戦力アップした。価格的にもお財布にやさしく、D40やD40X、D80に最適。F値はやや暗いが、高感度と組み合わせれば、被写体ぶれにも強い

 

レンズよもやま話

ニコンのCPU方式のレンズは1986年にまでさかのぼり、10年ごとに大きな進化を遂げて1996年に超音波モーターが初搭載された。そのまた約10年後にあたる2007年に、超音波モーター内蔵レンズと駆動モーター内蔵レンズでAFが作動するD40Xが登場した。

デジタルカメラマガジン2007年07月号掲載

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この記事のURL:https://ganref.jp/items/lens/nikon/110#imp_260

AF-S DX VR Zoom-Nikkor 55-200mm f/4-5.6G IF-EDのマガジン記事

ニコン「D60」の実写画像を緊急公開

公開日: 2008年01月12日

 ニコンから2月22日に発表が予定されている「D60」を入手。ダブルズームキットに付属している「AF-S DX NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6G VR」「AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 55-200mm F4-5.6G(IF)」での実写を行った。

レポート:GANREF編集部/撮影:佐々木啓太

「Nikon D60」実写画像

「Nikon D60」実写画像:1/10

カメラ:Nikon D60/レンズ:AF-S DX NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6G VR(52mmで使用)/露出モード:プログラムオート/絞り:F5.6/シャッタースピード:1/50秒/露出補正:-0.3EV/ISO感度:100/WB:オート/仕上がり設定:標準/JPEG(L/画質 FINE)

「Nikon D60」実写画像:2/10

カメラ:Nikon D60/レンズ:AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 55-200mm F4-5.6G(IF)(90mmで使用)/露出モード:プログラムオート/絞り:F4.5/シャッタースピード:1/60秒/露出補正:+0.3EV/ISO感度:400/WB:オート/仕上がり設定:標準/JPEG(L/画質 FINE)

「Nikon D60」実写画像:3/10

カメラ:Nikon D60/レンズ:AF-S DX NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6G VR(48mmで使用)/露出モード:プログラムオート/絞り:F7.1/シャッタースピード:1/200秒/露出補正:-0.3EV/ISO感度:200/WB:オート/仕上がり設定:鮮やかに/JPEG(L/画質 FINE)

「Nikon D60」実写画像:4/10

カメラ:Nikon D60/レンズ:AF-S DX NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6G VR(38mmで使用)/露出モード:プログラムオート/絞り:F5.3/シャッタースピード:1/13秒/ISO感度:100/WB:オート/仕上がり設定:ソフトに/JPEG(L/画質 FINE)

「Nikon D60」実写画像:5/10

カメラ:Nikon D60/レンズ:AF-S DX NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6G VR(18mmで使用)/露出モード:プログラムオート/絞り:F3.5/シャッタースピード:1/50秒/露出補正:-0.7EV/ISO感度:200/WB:オート/仕上がり設定:標準/JPEG(L/画質 FINE)

「Nikon D60」実写画像:6/10

カメラ:Nikon D60/レンズ:AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 55-200mm F4-5.6G(IF)(200mmで使用)/露出モード:プログラムオート/絞り:F5.6/シャッタースピード:1/20秒/ISO感度:200/WB:オート/仕上がり設定:標準/JPEG(L/画質 FINE)

「Nikon D60」実写画像:7/10

カメラ:Nikon D60/レンズ:AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 55-200mm F4-5.6G(IF)(85mmで使用)/露出モード:プログラムオート/絞り:F4.5/シャッタースピード:1/40秒/ISO感度:400/WB:オート/仕上がり設定:鮮やかに/JPEG(L/画質 FINE)

「Nikon D60」実写画像:8/10

カメラ:Nikon D60/レンズ:AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 55-200mm F4-5.6G(IF)(150mmで使用)/露出モード:プログラムオート/絞り:F5.3/シャッタースピード:1/320秒/露出補正:+0.3EV/ISO感度:200/WB:晴天日陰/仕上がり設定:鮮やかに/JPEG(L/画質 FINE)

「Nikon D60」実写画像:9/10

カメラ:Nikon D60/レンズ:AF-S DX NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6G VR(34mmで使用)/露出モード:プログラムオート/絞り:F5/シャッタースピード:1/40秒/露出補正:-1.3EV/ISO感度:200/WB:晴天日陰/仕上がり設定:鮮やかに/JPEG(L/画質 FINE)

「Nikon D60」実写画像:10/10

カメラ:Nikon D60/レンズ:AF-S DX NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6G VR(20mmで使用)/露出モード:プログラムオート/絞り:F3.8/シャッタースピード:1/8秒/露出補正:-0.7EV/ISO感度:400/WB:晴天日陰/仕上がり設定:鮮やかに/JPEG(L/画質 FINE)

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