注目製品レビュー 『キヤノン EOS M5』 のレビュー No.10 ~セミナー①~
- 現在表示しているページ
- ホーム > かずひさんのページ > 機材レビュー・撮影記一覧 > 2016年10月 > 注目製品レビュー 『キヤノン EOS M5』 のレビュー No.10 ~セミナー①~
10月23日、キヤノン EOS M5セミナー・撮影会・講評会が行われました。
場所は、横浜桜木町ワシントンホテルです。
11時50分に集合し、12時から会議室にてセミナー開始。
その後、横浜ベイエリアでの撮影会、そしてまた会議室に戻って各自が撮った作品2点をプリントしての講評会を行いました。
今回の撮影会には、なんと専属のモデルさん(井上明香さん)が同行!
これは否が応でも気持ちが昂ります!
なんだかんだで終了したのは午後7時過ぎ。
歩いた歩数は1万5千歩!
8時間に及ぶ非常に密度の濃い、しかしとても楽しい会でした。
その内容について、順を追ってレビューしたいと思います。
---------------------------------------------------------
レビューワー10名は、会場である横浜桜木町ワシントンホテルのロビーに集合し、GANREF編集長・富樫さんの案内で会場へIN。
既に本日の講師である高橋良輔先生もいらっしゃって、キヤノンマーケティングジャパンの方々、GANREFのスタッフの方々と共に、我々レビューワーを迎え入れてくださいました。
席は決まっており、テーブルの上には自分のネームホルダー、本日のスケジュールのプリント、そしてカタログ類が置いてありました。
(後で確認しましたが、そのカタログ類には、もちろんEOS M5のものが入っており、それ以外になぜかEOS 5DsR、EOS 5D MarkⅣ、PIXUS PROシリーズのものが。。。高級(高額)品ばかりじゃないですか(汗)
席についてすぐにセミナー開始です。
まずはレビューワーの方々の簡単な自己紹介から始まりました。
その後、キヤノンマーケティングジャパンの村山氏から、EOS M5についての説明がありました。
その説明内容をその時のスライドと共にご紹介したいと思います。
---------------------------------------------------------
【村山氏の説明】
キヤノンEOS M5は、操作性にこだわった造りとなっており、覗きながら撮るということを意識した特長を持っている。
また、最大の特長として、ミラーレスで初めてデュアルピクセルCMOSを搭載した。
画質については、DIGIC7をEOSとして初めて採用した。(コンパクトカメラではPowerShot G 7X MakrⅡに搭載)
DIGIC7により、高感度性能が高く、常用感度は25600となっている。
デュアルピクセルCMOSは、AF追従で秒7コマ、AF固定で秒9コマを達成している。
内蔵EVFは、236万ドットと高精細で見やすいファインダーである。
そのEVFに対して使いやすくするため、ファンクションボタン、タッチ&ドラッグAFを搭載していて、覗いて撮るという事に特化した操作性になっている。
EOS Mはコンパクトが売りであるが、チルト液晶、タッチパネルが使えるため、ローアングルやハイアングルで視点を変えての撮影がしやすくなっている。
動画機能としては、FHDとボディ内手振れ補正を搭載している。
このボディ内手振れ補正は、レンズの手振れ補正との組み合わせで非常に高い補正効果が得られる。
また、動画はタイムラプス撮影が可能である。
通信機能として、WiFiに加えBluetooth機能も搭載している。
CameraConnectというアプリでリモコン操作が可能であるが、今月中旬にはEOS M5にも対応したバージョンへと更新がされている。
Bluetootsについては、非常に低電力で常時接続するため、バッテリーの消耗が少ないという利点がある反面、大きなデータのやり取りは苦手なため、WiFi機能との同時搭載となっている。
EOS M5は、カメラ内現像を行うことができる。
また、EOS M3にはなかったリモコン端子を搭載していて、ケーブルレリーズを使用することができる。
デュアルピクセルCMOSについて改めて紹介するが、EOS M3が登場したときもAF速度が向上した(EOS M2比)という事であったが、今回登場したEOS M5については本当に自信をもってお勧めできるAFに仕上がっている。
デュアルピクセルCMOSの場合、2400万画素全てが測距用のと撮像用を兼ねている。
EOS M3や他社のAFは、CMOSセンサーの中に位相差センサーが、ある程度の間隔をもって配置されている。
これは限られた部分でしか測距するため、被写体を点で捉えるという測距方法であるが、デュアルピクセルCMOSは全ての画素で測距が可能となっているため、被写体を面で捉える事が出来る。
測距点数が49点という仕様となっているが、これは枠の数であって測距点の数ではないため、表記上どうしてもこのような表記をしなければならない。
実際には全ての画素で測距しているという事を理解してもらいたい。
このことは、測距用の画素を一定数配置するのと違って、画素欠損もなく画質的にも有利になっている。
EOS M3のAFは、位相差AFで合焦する場合もあるが、位相差で測距できない時、コントラストAFによる合焦がされる。
コントラストAFは瞬時に測距する事が苦手で少し迷いながら合焦するのでAF動作が遅かった。
EOS M5は、位相差AFのみで非常に高速に合焦する事が可能となっている。
そして、2400万画素全てで測距するため、点ではなく面で被写体を捉えるため、枠の大きさが柔軟に変化する。
例えば顔センサーが被写体を捉えて追従すると、被写体を拡大したり縮小するとそれに連動して枠の大きさも変わり、顔を面で捉えて合焦することができる。
また、AFのアルゴリズムにも手を加えており、動体予測が非常に良くなっている。
横の動きだけでなく、奥行き方向への追従性がアップしている。
動体追従性の精度が非常に高いので、例えば電車などの動きものなどもしっかりと追っていける。
合焦率ということでは、なかなか数値化することはできないが、非常に高い合焦率を実現することができた。
DIGIC7により被写体の検知能力も向上している。
ピントの高速性、高精度化、そして被写体の高検知能力の3つの相乗効果で、被写体をしっかりと捉え続ける能力が格段にアップしている。
更に、EOS M3のAF枠は大きさを変えることができなかったが、EOS M5はAF枠「小」を選択することができるので、より正確にピントを追い込むことができる。
その他EOS M5は、操作性のスピードアップも図られていて、これまではシャッターを切ったあと少しもたつく感じがあったが、EOS M5はすぐに復帰するので小気味良く撮影することができるし、またスイッチONにした時の立ち上がりレスポンスも非常に速くなっている。
重要なポイントとして、今回は内蔵EVFを搭載したこと、露出補正ダイヤル、メイン電子ダイヤル、サブ電子ダイヤルがついている。
サブ電子ダイヤルは、ボタンを押して設定変更をすることができるが、項目についてはデフォルトで2つ設定されていて、最高5つまで設定することができるので、自分の使いたい項目を選ぶことができる。
これはファインダーを覗きながら目を離さずに撮影に専念することができる。
いわゆる一眼レフEOSの液晶周りについているのと同じような項目をEVFを覗きながら各種設定変更ができるということがポイントにんっている。
覗きながら撮るということについては、AF操作でタッチ&ドラッグによるAFポイント移動が液晶画面を親指でなぞることでできる。
こちらは絶対値と相対値が選ぶことができる。
絶対値は触った場所を選ぶが、相対値は操作した量だけポイントが移動する仕様となっている。
液晶画面のどこをドラッグするかは、液晶面全域もできるし、左右どちらかの半分だけとか、左上、右上などの4分の1の部分を使った方法も選べる。
-------------------------------------------------------
キヤノンマーケティングジャパン 村山氏の説明は、大体このような内容でした。
僕が感じたイメージとして、DIGIC7のEOS M5への初搭載、デュアルピクセルCMOS、AFの高速・高精度化、高画質・低ノイズという事を特に強く説明されているように思いました。
そして、次に高橋先生による作例を用いたEOS M5の魅力の説明ですが、それは次回のレビューにてご紹介します。
--------------------
「注目製品レビュー ~キヤノン EOS M5 編~」企画にレビューワーとして参加中!!
http://ganref.jp/common/monitor/canon/m5/review.html
2016年11月04日 19:21