デジタルカメラマガジン 2014年1月号選考 デジタルフォト部門 選者:石橋睦美 先生

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厳冬の山居倉
カメラ:キヤノン EOS 5D  レンズ:キヤノン EF24-105mm F4L IS USM  撮影地:山形県酒田市

優秀賞

厳冬の山居倉
作者:K-Abeさん (山形県・60歳)

【講評】北前船の寄港地であった酒田は、商人の町として栄えました。その筆頭が本間家でしょう。その名残の商家がこの山居倉庫近くにあって、酒田の繁栄を今に伝えています。この山居倉庫は明治26年に建築された米倉で、倉庫群に添ったケヤキ並木は倉庫の低温防止対策に植えられたそうです。最上川船運の拠点であった歴史を秘めて、いまなお実用される倉庫です。作品は厳寒の山居倉庫をモチーフにして、冬の酒田の風土に培われた歴史を1枚の映像に凝縮させました。想像するに作者は常にこのアングルを見続け、理想の撮影条件になるのを待って撮影したのでしょう。モノトーンの色調と構図が実に効果的です。

※アドバイスは本誌をご参照ください

東日本大震災
カメラ:リコー CX4  レンズ:N/A  撮影地:福島県相馬市

準優秀賞

東日本大震災
作者:しゃれこーべさん (福島県・20歳)

【講評】第一波の津波が去った直後に撮影した作品です。それだけに、この映像からはすさまじい現実が迫って来るのを感じます。決してフォトジェニックな映像ではありません。しかし、これは現場にいて、大地震と大津波を体験した人でなければ絶対に表現するこのできない現実が写し出されています。作者は大津波が去った後、流された人々を探し求める人の姿を見ていても、それに参加することができなかったと記しています。自責の念にさいなまれているのかもしれませんが、この映像を残したことは大きな事績となるでしょう。作品を目にした人々は、2011年3月11日に起きた現実を実感させられるはずです。

シンクロ・ステップ
カメラ:キヤノン EOS 50D  レンズ:キヤノン EF24-70mm F4L IS USM  レタッチ:Photoshop Elements 11にて彩度、明るさ、カラーフィルターを調整  撮影地:宮城県仙台市

準優秀賞

シンクロ・ステップ
作者:ミサキ・コーダイさん

【講評】作者のMi-sakiさんの作品はとてもユニークで、最終審査で3点残っていた中から選んだ1枚です。父と娘でしょうか。そのしぐさから思わず笑みがこぼれてきてしまいます。そして、映像からとても仲の良い親子なのだということが伝わってきます。人間の後ろ姿というのは自分たちにはわかりませんが、他人が見るとその人の心情が現れます。2人の服装もこの情景を物語るのにぴったりで、ミュージカルコメディー映画の一場面を見ているような思いにさせられます。撮影地が仙台だそうですが、ケヤキ並木がとても効果的で、落ち着きある市街風景と対照的な、親子の滑稽なたたずまいが、一層際立ちました。

心の家族
カメラ:パナソニック LUMIX DMC-G1  レンズ:パナソニック LUMIX G VARIO 14-45mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.  レタッチ:Capture One 5にて彩度を調整  撮影地:ネパール

入選

心の家族
作者:ぺとらさん

【講評】少年が子犬を養育中の母犬と寄り添って寝ています。被写体の少年はネパールのストリートチルドレンだそうです。どのような夢を見ているのでしょうか。母と共に暮らし、幸せだった頃の、母のぬくもりを感じているのかもしれません。胸を打つ映像です。

重いですニャン!
カメラ:キヤノン EOS 7D  レンズ:キヤノン EF100mm F2.8L マクロ IS USM  レタッチ:デジカメde!!フォト工房PREMIUMにてトーンカーブを調整  撮影地:大阪府泉佐野市

入選

重いですニャン!
作者:nero-miruさん (和歌山県・49歳)

【講評】この映像を見てかわいいと思う人は多いでしょう。港町の廃材置き場で棒を持ち上げて遊ぶ子猫、おそらく野良猫なのでしょう。自分の置かれた立場はまったく理解してなく、これからの猫性の厳しさも知らずただ遊びに没頭する。人間も同じで、親に守られる幼児期が最も幸せな時なのかもしれません。そんなことを考えさせられた作品でした。

向こうの世界は
カメラ:キヤノン EOS 5D Mark III  レンズ:キヤノン EF17-40mm F4L USM  レタッチ:Photoshop Elements、Silver Efex Pro 2にて明るさ、コントラストを調整  撮影地:イギリス ロンドン ミレニアム・ブリッジ

入選

向こうの世界は
作者:GIさん (岡山県・48歳)

【講評】ロンドンのテムズ川に架かるミレニアム・ブリッジでの撮影だそうです。この橋を渡って向こう岸の町へゆく人が目指す場所はいずこなのでしょう。橋上を渡る人のシルエットがとても印象的で、人生の歩みを重ね合わせることを想像させる映像です。

嵐の予感
カメラ:ニコン D600  レンズ:ニコン AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR  レタッチ:Photoshop Lightroom 5にてシャドウ、彩度、コントラストを調整  撮影地:千葉県柏市

入選

嵐の予感
作者:Atelier-yuuさん (25歳)

【講評】東京の上空に広がる不気味な黒雲、それは時間とともに広がり、ついに一部では雨が降り出した。近年、地球の温暖化の影響で気象変化が激しくなっています。この作品はそんな地球環境への警鐘を感じさせます。そう遠くない将来、首都圏にフィリピンで起こった災害のようなことが起きないとはいえません。

暴走馬
カメラ:ニコン D600  レンズ:ニコン AF-S VR Zoom-Nikkor 70-300mm f/4.5-5.6G IF-ED  レタッチ:Photoshop CSにてモノクロ化、コントラストを調整  撮影地:静岡県牧之原市 相良サンビーチ

入選

暴走馬
作者:えふ5.6さん (静岡県)

【講評】草競馬場で起きたアクシデントの一瞬を見事に撮影した作品です。コースアウトした馬が暴走し、騎手が落馬、それを間近で見る人の表情がさまざまで、その時の状況が画面からまざまざと伝わってきます。馬と騎手は災難でしたが、作者にはシャッターチャンスになりました。

「 First challenge」
カメラ:キヤノン EOS 7D  レンズ:キヤノン EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS II  撮影地:岡山県岡山市 岡山市半田山植物園

佳作

「 First challenge」
作者:asahisannpoさん (岡山県・64歳)

【講評】蜂の種類はわかりませんがコスモスの蜜を吸いにきて、たっぷり花粉が付着しています。蜂は蜜をもらう代わりに、この花の花粉を別の花に運び受粉させる役をになうのです。かわいらしくけなげな様子が画面から伝わります。

ほいさっさ
カメラ:ニコン D90  レンズ:タムロン AF 18-250mm F/3.5-6.3 Di II LD Aspherical[IF] MACRO  レタッチ:Photoshop CS5にて濃度を調整  撮影地:京都府京都市 嵐山モンキーパークいわたやま

佳作

ほいさっさ
作者:磯崎輝彦さん (大阪府・43歳)

【講評】子猿の駆けてゆく姿がとても滑稽で、思わず笑いがこぼれてしまいました。子猿は何に向かって走りだしたのでしょう。それにしても作者の感性にも感心します。タイトルが抜群に良いと思います。

Portrait
カメラ:富士フイルム FUJIFILM X100S  レンズ:N/A  撮影地:神奈川県川崎市

佳作

Portrait
作者:鈴木達朗さん (東京都)

【講評】川崎の街中で出会ったおじさんの笑顔を撮影した作品です。すごしてきた人生の喜怒哀楽が顔ににじみ出て、とても味わいがあります。作者の作品はどれもモノクロで表現されており、焦点が絞られた傑作ばかりでした。

はい、はい、ごめんなさいょ、
カメラ:ニコン D600  レンズ:ニコン Ai AF-S Zoom-Nikkor 17-35mm f/2.8D IF-ED  撮影地:島根県奥出雲町

佳作

はい、はい、ごめんなさいょ、
作者:camerahiroさん (京都府・52歳)

【講評】踏切を渡る車掌さんは自分が乗る電車に乗り遅れそうになって踏切を走っているのですが、その格好が実にユニークです。車掌さんは「はい、はい、ごめんなさいよ、車掌が乗り遅れたらしゃれになりませんから」と言いながら駆けていたそうです。

電子落書き板
カメラ:ニコン D700  レンズ:ニコン AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED  レタッチ:Photoshop CS5にて彩度、コントラスト、明暗を調整、覆い焼き  撮影地:神奈川県横浜市 横浜港 象の鼻パーク

佳作

電子落書き板
作者:etudeさん (神奈川県)

【講評】世の中にはいろいろ珍しいものがあるのだなと思いました。専用のペンでこの電子落書き板に書き込むと、10分ほどで消えてしまうそうです。ほんのひと時、人々のストレスは解消され景観を汚さずに済むのです。

Kaleidoscope
カメラ:ニコン D300S  レンズ:ニコン AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR  撮影地:兵庫県神戸市

佳作

Kaleidoscope
作者:神無月さん (大阪府)

【講評】ゆがんだ鏡の中に顔を入れることができるオブジェでしょうか。穴から紅色のシャツを着た女の子がのぞき込んでいます。その姿が筒状になったゆがんだ鏡に映り、放射状の異空間を作り出しています。フォトジェニックな映像に目が留まりました。

魚バサミ
カメラ:カシオ EXILIM ZOOM EX-Z300  レンズ:N/A  撮影地:神奈川県相模原市

佳作

魚バサミ
作者:Chiさん (神奈川県・43歳)

【講評】軒先につるされたサンマの丸干しを写しただけの写真なのですが、洗濯バサミを利用したサンマの日干しに作者は興味を持って撮影しました。ここの住人にとって便利なアイデアなのでしょう。しかし、どうにも味気なさを感じてしまう風景です。

心の脆性破壊
カメラ:ニコン D700  レンズ:ニコン AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED  レタッチ:Photoshop Lightroom 4にて彩度を調整  撮影地:オランダ

佳作

心の脆性破壊
作者:Berniniさん (埼玉県)

【講評】この作品は私の審査で入賞した最初の抽象画像だと思います。人の心のもろさを表現しているようです。真っ白い空間に不安定にぶら下がる人物なのか、それとも落下してゆくのかは分かりませんが、作者は自分の心象を映像に反映させたのです。

むう~
カメラ:富士フイルム FUJIFILM X100S  レンズ:N/A  レタッチ:モノクロモードにて撮影、Photoshop Elements 9にてレベル補正  撮影地:大阪府大阪市 道頓堀

佳作

むう~
作者:のぼるさん (岐阜県・59歳)

【講評】大阪の街並みの風俗を撮影した作者の作品は最終選考まで3点が残りました。どれも浪速の空気がたっぷりつまった作品でしたが、その中から若者の表情を直線的にとらえたこの作品を選びました。

宴の後
カメラ:キヤノン EOS 5D Mark III  レンズ:キヤノン EF24-105mm F4L IS USM  レタッチ:Photoshop Lightroom 4にて彩度、コントラスト、粒子を調整  撮影地:大阪府大阪市 淀川河川敷

佳作

宴の後
作者:ひろぽんさん (大阪府・39歳)

【講評】大阪・淀川の河川敷で撮影しした1枚です。花火大会があった翌朝、ゴミが乱雑する河川敷を清掃するのはボランティアの人々。見物客のモラルに恥じ入らなければならないと感じさせる、静かで力のある映像です。

消えてゆく想い
カメラ:ニコン D2H  レンズ:ニコン AF-S VR Zoom Nikkor 24-120mm f/3.5-5.6G IF-ED  レタッチ:Digital Photo Professionalにて明るさ、彩度、シャープネス、コントラストを調整、Photoshop Elementsにてフィルター処理、照度を調整  撮影地:岐阜県大垣市

佳作

消えてゆく想い
作者:momongapapaさん (岐阜県・52歳)

【講評】溶けゆく雪だるまをモチーフにした作品です。目は垂れ下がり、口はひしゃげて、いかにもむなしさが現れています。現実社会を映しているようで、寂しげな現実感が胸を打ちます。

Go my way!!
カメラ:ニコン D3100  レンズ:ニコン AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR  レタッチ:カメラ内RAW現像でモノクロ化  撮影地:北海道夕張市

佳作

Go my way!!
作者:chiakiさん (北海道)

【講評】作者は廃止された鉄道のトンネルへ出掛け廃線になった鉄路をモチーフに映像を作りました。カメラを線路に置き、超ローアングルで自分の足元と鉄路を組み合わせた映像を作り出したのです。この作品から過去を振り返る想像が浮かび上がります。

棚田の郵便屋さん
カメラ:ニコン D80  レンズ:シグマ 18-200mm F3.5-6.3 DC OS HSM  レタッチ:EPSON File Managerにて彩度、コントラスト調整  撮影地:三重県熊野市 丸山千枚田

佳作

棚田の郵便屋さん
作者:琵琶湖のそよ風さん (滋賀県)

【講評】棚田の坂道を登ってゆくのは郵便屋さんの赤い車です。のどかな山村風景が画面の中に封じ込められて、田植えを終えたばかりの春の空気感が漂い出て来るようです。こんな風景を永久に残したいと思う映像です。

都会のケイビング
カメラ:iPhone  レンズ:N/A  レタッチ:Photoshop CS4にてレベル補正、カラーバランス、彩度を調整  撮影地:東京都新宿区

佳作

都会のケイビング
作者:bellybuttonさん (東京都)

【講評】見上げるとビルの隙間で清掃している作業員が目に留まった。作者はすかさず深い渓谷の洞窟探検を想像したそうです。その発想力がビル空間に働く人の生きざまを描く傑作を生みだしました。

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