こんにちは、ゲストさん
優秀賞
秋を愛でる
作者:Orfeuさん (兵庫県)
【講評】秋という言葉から連想するものといえばなんでしょう。人それぞれさまざまなイメージがあるとは思いますが、その筆頭はやはりモミジなどの色づいた葉ではないでしょうか。今回もたくさんのモミジの葉の応募があったわけですが、作者はその主役を脇役に回してしまう大胆な画面構成で私の心を鷲掴みにしてくれました。繰り返しのリズム感、曲線を取り入れた空間構成、色とりどりの被写体のバランス、すべての要素が素晴らしい作品です。
<各作品の選者からのアドバイスは本誌紙面をご参照ください>
準優秀賞
I fall forever
作者:like a fogさん
【講評】暗く沈んだ林のリズムの前に垂れ下がる、真っ赤なモミジの葉。大胆なイメージを作り上げた作者の観察力の勝利とも言える作品です。派手さこそないものの、美しい光景ではなく深い世界観を見せようという作者の意図をしっかりと感じることができます。背景の林の間隔も絶妙なバランスで構成されており、とても完成度の高い作品です。
入選
秋旅情
作者:takeyaさん
【講評】秋旅情とはなかなか粋なタイトルを付けられましたね。少し俯瞰で撮影したことで、被写体との絶妙な距離感が出ていて良いと思います。紅葉の色合いと傘の色がうまくシンクロしているのもポイントですね。この2人が偶然通りがかったのか、それとも演出だったのかは分かりませんが、作者が表現したかったイメージを上手く再現できていると思います。
入選
紅葉を裂く流れ
作者:MADPAPAさん (岐阜県)
【講評】なんて刺激的な写真でしょうか。毒々しさすら感じる鮮烈な赤を切り裂くように流れる水。色々な想像が膨らんでくる個性的な作品です。紅葉といえば美しさを求めがちですが、作者は違ったようで、それが好結果を生みました。コメントによるとスマートフォンによる撮影とのことで、解像感が足りなかったのが残念ですが、とても印象深い作品です。
入選
朱に染まる
作者:とーせんさん (長野県・60歳)
【講評】近代的な建築物に映り込んだ紅葉という、なんとも斬新な切り口に引かれました。紅葉という言葉からイメージするのはおおむね自然に関わるものでしょう。ところが作者はそれを色で表現することに成功しています。建物の壁の本来の色が何色だったのかは定かではありませんが、この写真からは明らかに秋の空気感と気配を感じます。
佳作
道
作者:SUNLITEZさん
【講評】なんとも渋い作品です。秋色のピークを狙うのではなく、落葉した色のない林に物語性を加える「道」を描いたことで個性が発揮されました。秋を感じさせつつ、冬の気配すら漂わせた作者の感性が素晴らしいですね。
佳作
MOTHER
作者:キリンさん (大阪府・41歳)
【講評】動物が被写体となる作品は、撮影者でその位置をコントロールできないため、どうしてもバランスが難しくなります。しかし、「MOTHER」と題されたこの作品は、その中でもバランス良く鹿を配して、朝の清々しい雰囲気をうまく表現しています。
佳作
過ぎ去りし日々
作者:ISSAYさん
【講評】少しゆがみのある窓ガラス越しに紅葉を表現しているところが良いですね。しかも窓枠のバランスを絶妙な崩しで構成しているところも素敵です。この作品は和紙などのテクスチャのある用紙でのプリントが似合いそうです。
佳作
濡れ美人
作者:青空が好きさん (新潟県・50歳)
【講評】ブナの黄葉を非常にオーソドックスかつ安定したフレーミングで表現されています。デジタルシフトでパースを補正したとのことですが、確かにその処理が効果を出しています。雨も良い雰囲気を演出していますね。
佳作
霧立ちぬ
作者:fishさん
【講評】温度差によって立ち上る水蒸気を臨場感たっぷりに描いた作品です。実はこのような光景は写真に撮ってみると案外難しいもの。作者によるとHDR処理で仕上げたとのことですが、今回はその手法がうまくはまっています。
佳作
幻の滝Ⅱ
作者:鬼太鼓さん (新潟県)
【講評】台風による雨の影響によって出現した滝とのこと。細く長く流れる水の流れからも、その儚さを感じることができます。手前にある木々のボケを上手く使いながら作画したところが心憎い演出です。
佳作
Forever Young
作者:KOSHIN+さん
【講評】闇に浮かび上がるように描かれた若木の紅葉が素敵です。つい切り詰めて暗部の割合を少なくしてしまいがちですが、程よく黒を残したことで作者が強調したかった若木がしっかりと主張しています。
佳作
シャボン玉待って~
作者:Gomez5555さん (千葉県・59歳)
【講評】この作品を拝見した時、誰かを追い掛けているのだろうと思いました。ところがタイトルを見るとシャボン玉とあります。本来ならもう少しシャボン玉の存在感が欲しかったところですが、それでも良いチャンスをものにされましたね。
佳作
秋の忘れもの
作者:TMGさん
【講評】モミジを主役にした作品の中でも際立っていたのがこの作品です。霜の降りた朝の凜とした空気感の中で、鮮烈なモミジの赤が際立っています。透過光になるような演出で撮影したことも成功の一要因ですね。
応募締切 2019年03月10日
応募締切 2019年03月11日
応募締切 2019年03月11日
応募締切 2019年04月11日
応募締切 2019年04月20日
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