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【注目製品レビュー ~ニコン D810 編~】 第4回 ライブビューあれこれ

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投稿日:2015/04/15

レビューした機材・用品 ニコン D810 ニコン D810
 さて、第4回目です。私にしてはハイペース。来週以降の息切れが気になるところです(オイ

 今回は、甲府でのセミナーで改めて気になった、ニコンのUIについての話をしようと思います。

 まず1点目として、以前のレビューで、Nikon機はISOやWB等のボタンを押しながらダイヤルを同時に回さないと設定を変えられないので不便、というようなことを書きましたが、これは、誤りでした。
 カスタムメニューの「ボタンホールド設定」で、キヤノンのように、ISOやWBのボタンを押してから、ダイヤルを回しても設定を変えられるということが分かりました。
 この点に関しては、私の確認不足でしたので、訂正させてください。

アップロード画像

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カメラ:
キヤノン EOS 40D
焦点距離:
90.0 mm
フラッシュ:
On
シャッタースピード:
1/160秒
絞り数値:
F4.0
ISO感度:
800
ホワイトバランス:
Auto


 これができることで、三脚にカメラを据え付けた状態では、片手でISO感度やWBを変更できるため、セミナー中の撮影でも非常に便利でした。
 今回はなかったですが、実際三脚で撮影している際には、左手にレリーズを持っていたりもするので、そういう場合でも持ち替え等する必要なく設定が買えられます。
 とはいえ、それでも、やっぱり右手だけで操作できる、という点ではキヤノンの方が使いやすく感じます。


【ライブビューでの表示について】

 さて、甲府のセミナーでは、初めてじっくり三脚を使って撮影した事で、ライブビューを多用しました。
 やはり、3600万画素を存分に生かそうと思うと、三脚でしっかりと固定して、ミラーアップ+電子先幕シャッターで、しっかり撮った方がいいと言うのは実感としてあるので、やはり、それが許される状況であれば積極的に三脚を使って撮影した方がいいと思います。

里山の春

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カメラ:
ニコン D810
レンズ:
ニコン AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II
焦点距離:
102.0 mm
フラッシュ:
Off Did not fire
撮影モード:
Aperture-priority AE
シャッタースピード:
1/13秒
絞り数値:
F11.0
露光補正量:
-0.3EV
ISO感度:
64
ホワイトバランス:
Auto


 実際、セミナーの講評会で出したこの写真、わざわざGANREF編集部からプリントしたものを送ってきてくださってみたのですが、圧巻の解像度でした。
 もちろん、前に書いたとおり、基本は手持ちで軽快に行こうと思っていますが、たまにはじっくり3600万画素の実力を引き出してやりたい、と思えるような、素晴らしい解像感でした。

 
 閑話休題。


 さて、セミナーでライブビューを使っていたときに気づいたのですが、ニコン機の場合、デフォルトだと、設定したF値に絞り込まれた状態で表示されるのですね。

 キヤノン機の場合、デフォルトだと、設定したF値にはなっていません。(環境の明るさに応じて適当な絞り値になっているようです) 
 で、プレビューボタンを押すと、押している間、設定した絞り値に設定されて、被写界深度が確認できます。

 それに対してD810は、ライブビューにすると、基本的に設定したF値に絞り込まれた状態で表示されます。
 そして、OKボタンを押すと露出プレビュー画面に切り替わり、もう一回押すと元の画面に戻ります。
 また、Pv(プレビュー)ボタンを押すと、開放絞りになって、もう一回押すと、元の画面に戻ります。


 キヤノン機の場合、プレビューボタンを押している間しか絞りこまれないので、被写界深度を確認する際には、プレビューボタンを押しつつ、画面の拡大位置を変えたりしないといけないのに対して、ニコンの場合、ボタンを押すと切り替わるので、被写界深度確認はやりやすいと感じました。

 ただしその半面、デフォルトの画面で絞りこまれた絵が表示されると、風景のように絞りこんで撮影する場合、ピント面がどの位置にあるかわからないので、ちょっと不便に感じました。
 基本的に、ファインダー撮影でもそうですが、

「開放でピント位置を意図した場所に設定」→「絞りこんで被写界深度確認」

が撮影の基本的な流れだと思うので、ライブビューの画面の表示順がそれと逆になっているのが、ちょっと不便に感じました。
 もちろん、こっちの方が使いやすい、という人もいるとは思いますので、できればどちらを最初に表示するか選べるようになっているといいと思いました。


【Pvボタンへの機能割り当てについて】

 あと、もう一点この設定に絡んで気になったのが、Fnボタン、Pvボタンへの機能割り当てです。
 Pvボタンで絞りこんだ絵と開放の絵を切り替えるわけですが、これは、FnボタンあるいはPvボタンにこの機能を設定した場合に限ります。
 逆に言うと、この機能を使いたいならどちらかのボタンにはこの機能を設定するしかないわけです。

 Fnボタン、Pvボタンには、押しただけの時と、押しながらダイヤルを回したときで違う機能を設定でき、しかも、色々な機能を選択できて、
ニコンのカスタマイズ性の高さを体現したボタンだと思います。
 しかしながら、このどちらかの機能をプレビューにしないといけないと、選択の幅がぐっと減ってしまいます。
 どこか、メニューからでもいいので、絞りこんだ絵と開放の絵を切り替える機能を付けてほしいと感じました。

アップロード画像

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カメラ:
キヤノン EOS 40D
焦点距離:
90.0 mm
フラッシュ:
On
シャッタースピード:
1/160秒
絞り数値:
F4.0
ISO感度:
800
ホワイトバランス:
Auto


 さらに、このFnボタン、Pvボタンのカスタマイズについて気になった点がもう一つあります。
 それは、ボタンを押しただけの機能と、押しながらダイヤルを回した時の機能を、2つ設定できるものと、どちらかしか設定できないものがある、ということです。
 それだけならいいのですが、「じゃぁ、どの機能とどの機能なら、押しただけと押しながらダイヤル回しに共存させられるのか?」と思って取説をみると、なんと取説にも載ってないのです。

 取説には、以下の説明のみしか載っていません。

[押し時の動作]と[コマンドダイヤル併用時の動作]が併用できない場合について
[押し時の動作]と[コマンドダイヤル併用時の動作]の機能が同時に設定できない場合は、メッセージが表示され、先に設定していた内容が[設定しない]に変更されます


 取説なんだから、表みたいな形で、どれとどれなら共存できるのか、書いておいてほしいと感じました。もしかしたら載っているのかもしれませんが、もしそうなら、何ページにのってるかの情報を載せるか、この説明ページのすぐ後にでも載せてほしいと感じました。
 よく使う機能を一つだけでいいから登録したい、というニーズだけでなく、そこそこ使う機能だけど、2個共存できるならそっちの方が便利、と感じる場合もあると思うので。


アップロード画像

写真を拡大する

カメラ:
キヤノン EOS 40D
焦点距離:
90.0 mm
フラッシュ:
On
シャッタースピード:
1/160秒
絞り数値:
F4.0
ISO感度:
800
ホワイトバランス:
Auto



【拡大表示あれこれ】

 さて、このライブビュー機能、最大の利点は、露出をその場で確認しながら撮影できる点と、今回メインで述べている、「拡大表示によって、ピント位置、ピント面をしっかり確認できる」という2点だと思います。
 特に、私にとっては後者の利点のために、ライブビューを使っています。

 そのため、拡大、縮小の操作はかなり多用します。
 そうした中で、ニコンの場合、拡大、縮小は、左側の「+」、「-」のボタンで拡大、縮小するわけですが…拡大、縮小の段階が無駄に小刻みな気がします…
 100%拡大してピント確認するのに、何度も+ぼたん押さないといけないし、元の画面に戻るにも-ボタン連打しないといけないし…


 ライブビューでピント位置を拡大してピントを合わせた場合、そのあとに再度、全体の構図を確認したり、ピントを合わせている間に人や車が構図に入り込んでしまっていないかを確認したりしたいので、拡大画面から、通常の全体表示に戻して撮影したいのですが、そうすると、何度も-ボタンを押す必要があって、面倒くさいんですよね^^;

 その解決策の一つとして、同じレビューワーの駄馬なんですさんがすでにレビュー(http://ganref.jp/m/dabanandesu/reviews_and_diaries/review/8216)で挙げられている、中央ボタン(マルチセレクターの真ん中)の機能に「拡大画面との切り替え」を割り当てる、という手段があります。
 (駄馬なんですさんのレビューでは再生時の場合をメインに書かれていますが、ライブビュー時にも同様の設定が可能です9)

 こうすると、ボタンひとつで100%(任意に選択可能)拡大と、通常表示を1発で切り替え可能です。
 さらに、+ボタンや-ボタンで適当な倍率に拡大していても、中央ボタン1発で通常表示に戻ります。

 なんだ、これで解決じゃん、と思うわけですが、二つ問題が。

 一つは、前述のPvボタンとの併用です。
 Pvボタンで、絞り開放状態の絵を表示した状態で、中央ボタンを押した場合、拡大されると同時に、勝手に、開放状態の絵を表示していた設定が解除されて、絞りこまれた絵が表示されます。
 もちろん、もう一回Pvボタンを押せば絞り開放の絵は表示できるので、癖として、「中央ボタンを押す」→「Pvボタンを押す」とすれば問題ないと言えば問題ないのですが…「+」「-」ボタンでの拡大だと、こういう現象はないんですよね。
 ボタンによって挙動が変わってしまうのはちょっと不便だなと感じました。



 もう一つは、中央ボタンに他の機能を割り当てたい、という事です^^;
 私は、縦位置やら横位置やら、しょっちゅう構図を変えますし、構図を変えなくても、手前と奥の被写体がしっかり被写界深度を確認するために、頻繁に拡大位置を変えるので、中央ボタンには、できれば「フォーカスポイント中央リセット」を選択しておきたいわけです。

 キヤノンの場合、そもそも「+」「-」の2つのボタンがなく、虫眼鏡マークの拡大ボタンが一個だけなので、1回押すと×5倍、2回押すと×10倍、3回押すと最初の画面、と循環表示されます。



 なので、それに慣れていると、「+」ボタンを押して最大まで拡大された後、もう一回押したら元の画面に戻るような、循環表示してくれると楽だなと感じました。
 あるいは、「-」ボタンの方は、押すと一発で元の画面に戻るとか。中央ボタンだけでなく、「+」「-」の挙動を設定できると楽かなと感じました。


 また、D810のライブビューには、2点拡大という機能があります。

 これは、「建築物の撮影などで厳密な水平合わせをしたいときには「2点拡大」表示が便利です。静止画ライブビュー中に液晶モニター上の同じ高さにある離れた2カ所を同時に拡大表示(拡大率は2点同率で変更可能)。(ニコンHPより抜粋)」という機能です。
 が、ふと思ったのですが、こうした使い方も便利そうだけれど、水平にこだわらず、まったく別の位置を同時に表示できるようになっていると、一番手前と一番奥が被写界深度に入っているのかを確認するのに非常に便利なんじゃないかなと感じました。
 なので、ぜひ今後の機種では、水平の比較だけに限らない使い方もできるように進化してほしいと感じました。


 今まで、ファインダー撮影が主だったので、「ニコンのUIはかゆい所に手が届いていいなぁ」と思っていたのですが、ライブビューについては、ファインダーに比べれば新しいUIではあるので、ニコンもキヤノンも、まだまだ改善の余地がある部分なのかもしれません。

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注目製品レビュー ~ニコン D810編~

http://ganref.jp/common/monitor/nikon/d810/

コメント(1,000文字以内)

7件中 1〜7件目

藍川 水月
>闇夜の流離人さん

 返信が遅くなり失礼しました。
 カスタマイズの幅が広いのはうれしいですが、おっしゃる通り、何かガイド的なものがあるといいですよね^^;
 こういうジャンルだとこういう機能がお勧め、みたいな話もどこかに載ってるといいですよね。

2015年04月30日 22:44

藍川 水月
>exentricさん

 返信遅くなり申し訳ありません。Pv、Fnだけじゃなく、AE/AFロックボタンにも割り当て可能でしたね。
 とはいえ、AE/AFロックもたまに使うしなぁ…というところで、悩み中ですが、とりあえずここにプレビュー機能を割り当ててみました

2015年04月30日 22:43

藍川 水月
>greenさん

 返信が遅くなり申し訳ありません。
 2点拡大、使いどころは選びそうですが、便利なシーンも多そうな気がします。

2015年04月30日 22:41

闇夜の流離人
ボタンのカスタマイズの多さに驚きながら
虎の巻でもできないのかな~と願ってしまいます

2015年04月18日 23:01

exentric
「AE/AF ロックボタン」にもプレビュー機能は割り当てられますよ。親指は別な用途です!というこだわりがなければ、お試しを。

2015年04月15日 22:06

藍川 水月
>PotomacRiverさん

 ありがとうございます。
 やっぱり、そういう用途で使われている方はいらっしゃるんですね。
 というか、水平出すより被写界深度確認する方が、使用頻度高そうですし、ぜひ水平以外でも使えるようにしてほしいですね^^

2015年04月15日 02:39

PotomacRiver
二点拡大機能は、自分は水平出しというより被写界深度確認に使う方が多いのですが、確かに水平に限られなかったら便利ですね。

2015年04月15日 01:40

7件中 1〜7件目

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