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鮮明なミクロの世界に魅せられて(AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED 第1報)

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投稿日:2012/08/17

レビューした機材・用品 ニコン AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED ニコン AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
 「みんなのレンズレビュー ~ニコン ナノクリスタルコートレンズ編~」に応募しようと思い、AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-EDのレビュー(第1報)をまとめてみました。

 自分は、2006年の春から、Nikon D200 + AF-S DX NIKKOR 18-200mm f/3.5-5.6G ED VR でデジタル一眼レフでの撮影を開始しました。
 そして、2本目のレンズに選んだのが、このAF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED。
 2007年の春から使い始めました。
 2010年の秋からは、Nikon D7000 に付けて愛用しています。

 このレンズを付けて身近な自然の中に行くと、何と多くの生き物たちが見えて来ることか !!
 田舎暮らしの特権とは言え、こんなに多くの生き物たちが身の周りにいるとは知りませんでした。
 自分はこれまで何を見て生きて来たのだろう、と情けなくなる程でした。

 そして、彼らは実に一生懸命に、必死に生きているのです。
 その生きる姿に気付いた瞬間、この世界に魅せられてしまいました。

 このレンズを使い始めたばかりの頃に撮影したのが、下の写真。

アップロード画像

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カメラ:
ニコン D200
レンズ:
ニコン AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
焦点距離:
105.0 mm
フラッシュ:
No Flash
撮影モード:
Aperture-priority AE
シャッタースピード:
1/320秒
絞り数値:
F8.0
ISO感度:
320
ホワイトバランス:
Sunny

 この場所にアヤメの花が咲くことは知っていましたが、こんなにかわいらしい子供がいるとは知りませんでした。
 この子供がヤブキリの子であることは、後にGANREFメンバーから教えてもらいました。


幼子達の日向ぼっこ

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カメラ:
ニコン D200
レンズ:
ニコン AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
焦点距離:
105.0 mm
フラッシュ:
No Flash
撮影モード:
Aperture-priority AE
シャッタースピード:
1/250秒
絞り数値:
F11.0
露光補正量:
-0.3EV
ISO感度:
320
ホワイトバランス:
Sunny

 上の写真は、2年目の2008年に撮影したものです。
 この年には2匹の子供がいて、この時は運よく同じ花に来てくれたので、必死に撮影。
 何とか、2匹の眼にピントを合わすことができました。
 そして、この写真「幼子達の日向ぼっこ」が、デジタルカメラマガジン(DCM)2008年8月号のフォトコンテスト、カラープリント部門の佳作に入りました。
 本レンズで撮影した写真の中では、最初の入賞でした。


アップロード画像

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カメラ:
ニコン D200
レンズ:
ニコン AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
焦点距離:
105.0 mm
フラッシュ:
No Flash
撮影モード:
Aperture-priority AE
シャッタースピード:
1/640秒
絞り数値:
F7.1
ISO感度:
320
ホワイトバランス:
Sunny

 上の写真は、自分としてはやや異色のものです。
 昭和記念公園へ初めて立ち寄った時のものですが、期待した程には被写体(小さな生き物たち)に出会えませんでした。
 そこで、やや諦めの心境で、アジサイの花にたくさん来ていたアリを撮ってみました。
 家へ帰ってパソコンで見ると、結構おもしろい写り。
 早速「シルエット」と名づけてDCMのフォトコンに応募したところ、同じく2008年9月号のカラープリント部門で佳作になりました。
 何でも撮ってみるものだ、と思った1枚です。

 以下、本レンズの優れた解像感に感激した写真を3枚添付します。

アップロード画像

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カメラ:
ニコン D7000
レンズ:
ニコン AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
焦点距離:
105.0 mm
フラッシュ:
Off
撮影モード:
Aperture-priority AE
シャッタースピード:
1/1000秒
絞り数値:
F8.0
露光補正量:
-0.3EV
ISO感度:
400
ホワイトバランス:
Sunny

 上の写真は、ラベンダーの花に来たメスグロヒョウモン(この名前も、GANREFメンバーから教わりました)。
 自分としては珍しい、ほぼ真横からの撮影です。
 蝶の翅の鱗粉まで、きれいに解像しています。
 あまりの鮮明さに驚き、「100%表示で見る世界」と名づけてしまいました。
 ぜひ、100%に拡大して見てやってください。


アップロード画像

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カメラ:
ニコン D7000
レンズ:
ニコン AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
焦点距離:
150.0 mm
フラッシュ:
Off
撮影モード:
Aperture-priority AE
シャッタースピード:
1/500秒
絞り数値:
F11.0
露光補正量:
-0.7EV
ISO感度:
800
ホワイトバランス:
Sunny

 上の写真は、アカツメグサの花に来ていたマメコガネ。
 この写真も、かなりきれいに解像しています。
 「独身君、ランチしている場合?」と名づけてDCMのフォトコンに応募し、同じく2011年11月号のプリント部門で佳作になったものです。
 予選応募時の写真は、下記に掲載してあります。
http://ganref.jp/m/nshiba/portfolios/photo_detail/df67c1370836cf54e86c02d06693b465
 予選通過後にレタッチを若干やり直し、上の写真をプリントして本選に応募しました。


アップロード画像

写真を拡大する

カメラ:
ニコン D7000
レンズ:
ニコン AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
焦点距離:
105.0 mm
フラッシュ:
Off
撮影モード:
Aperture-priority AE
シャッタースピード:
1/1600秒
絞り数値:
F8.0
露光補正量:
-0.7EV
ISO感度:
400
ホワイトバランス:
Sunny

 上の写真は、クマバチのアップ。
 6角形の複眼まで、鮮明に解像しています。
 この写真「ずんぐり !!」は、2012年7月27日の Featured Photos に選出されました。
http://ganref.jp/m/nshiba/portfolios/photo_detail/feaaed5e72c5bf76eb7c3efa17cdef1f


 以上、6枚の写真を添付してみました。
 いずれの写真も、ピントを AF-C にセットし、高速(約6コマ/秒)で可能な限り連写して、その中から最善のものを選んでいます。
 フィルム代の要らないデジタルカメラの時代になったからこそできる、初歩的な撮影方法です。
 解像感等が伝わるよう、いずれの写真もリサイズ(画素数の圧縮)はしていません(トリミングはしています)。

 先程確認したところ、D200では6万枚余り、D7000では7万枚弱を撮影しています。
 自分は本レンズが気に入り、毎年春から秋までは、原則としてこのレンズを付けっぱなしにしています。
 従って、この5年余りで、本レンズを使って7万枚以上は撮影した計算になります。

以上を踏まえ、本レンズで「止まり物」を撮影する場合の利点をまとめてみます。

(1) 鮮明な写り(解像感に優れている)
 コントラストとヌケがよいのは、ナノクリスタルコートのお蔭だと思います。
 解像度も、上に示した写真の通り、秀逸です。
 ニコンのホームページに示されているMTF曲線の30本/mmはやや低い位置にありますが、これは絞り開放時のもの。
 GANREFで本レンズの性能テストの「シャープネス」のグラフを見ると、最もシャープになるのが F5.6 の時で、F8.0 でもかなりシャープ。
 一般的な絞り値で撮影すれば、鮮明な写りになることが確認できます。
 (逆に、開放で撮ればソフトに写る?)

(2) ボケも比較的柔らかい
 まれに直線部のエッジが強調されますが(2線ボケ?)、通常は好ましい写りをします。

(3) レンズ内手ブレ補正機構(VRⅡ)が効く
 自分のような被写体相手では、常に手持ち撮影となります。
 その場合、レンズ内手振れ補正が効くと、被写体が止まって(ブレずに)見えます。
 そのため、虫の眼等、ピントを合わせたい所にフォーカスポイントを合わせ続けられます。
 自分にとっては、必須の機能です。

(4) フードなしでも、ゴーストやフレアーで悩まされない
 本レンズで等倍撮影をしようとすると、最短撮影距離は 31.4cm。
 フードを外していても、被写体と保護フィルター間の距離(ワーキングディスタンス)は、14cm前後になってしまいます。
 従って、小さな生き物をアップで撮ろうとする場合は、いつもフードを外しています。
 流石に太陽を直接入れて撮ることはありませんが、逆光での撮影は多々あり。
 それでも、ゴーストやフレアーで悩まされたことはありません。
 これも、ナノクリスタルコートのお蔭だと、感謝しています。

(5) インターナルフォーカスなので、レンズ長が変わらない
 ピントを合わす際にレンズが伸びたりしないので、生き物を接写する際には助かります。
 なお、これまでのところ自分はほとんど使っていませんが、レンズ前面が回転しないので、偏光フィルターも使いやすくなります。

(6) 造りが丈夫である
 上述のように、自分はこのレンズで既に7万枚余り撮影しています。
 常にレンズ内手ブレ補正機構(VRⅡ)をONにし、ほとんどの場合、6コマ/秒の高速連写を続けています。
 フィルム時代に較べれば、かなりの酷使をしていますが、それでも現在まで何一つトラブルは発生していません。
 このレンズの購入価格を撮影枚数で割れば、既に2円/枚以下。
 十分に元が取れています。

 以上、本報では本レンズと出合ってミクロの世界に魅せられた経緯と、本レンズで「止まり物」を撮影する場合の利点をまとめてみました。

コメント(1,000文字以内)

15件中 1〜10件目

N.Shibata
yasuyanさん、ありがとうございます。
当方、「下手な鉄砲も数打ちゃ当る」方式で、可能な限り連写しています。
フィルム代の要らない、デジタルカメラになったからこそできる撮影方法です。
もっとも、あまりたくさん撮り過ぎると、後の整理が大変ですが・・・
今後とも、よろしくお願いいたします。

2012年11月06日 23:07

N.Shibata
センベイさん、ありがとうございます。
マクロレンズで星を撮ることもある、とは知りませんでした。
確かに、マクロは近くから無限遠まで撮れるので、自分も昔は標準レンズ代わりに使っていたこともありますが、・・・
ニコンさんには、200mmマクロ(マイクロ)もそろそろリニューアルしてもらいたいものです。

2012年11月06日 23:02

N.Shibata
rinnさん、ありがとうございます。
御礼が遅くなり、失礼しました。
このレンズを使うようになってから、身の周りにも多くの虫たちがいることに気付きました。
カメラを持って歩くといろいろなものが見えてきて、不思議です。
rinnさんなら、遠くの鳥も直ぐに見つけてしまうのでしょうね。
今後とも、よろしくお願いします。

2012年11月06日 22:52

センベイ
素晴らしい写りですね!

Ai-S105㎜F2.8マクロを持っていましたが、彗星くらいにしか使わないので数年前に売ってしまいました(^^;

デジカメなら数撃てば当たるので、マクロの性能を発揮することができますね。

アサヒカメラで海野氏が、このレンズに2倍テレコンをつけて撮ってた写真に魅せられて、そのうちに購入しようと思っています。今回のD600レビューでは、このレンズを第二希望にしていたのですが、第三希望の70-200㎜F2.8VRIIになりました(^^;

来年の3月と12月に明るい彗星がやってくるので、デジタルになって使用頻度が減り手放したAi-S105㎜F2.8とAi-S180㎜F2.8EDの代わりを、デジタル用でまた買わないといけませんし(^^;

2012年10月23日 13:37

rinn
こんばんは
興味津々で 拝見しました
ぞわぞわ 鳥肌ものです
特に 私は ラベンダーの花に来たメスグロヒョウモン・・・
これは 驚愕そのものです 
アカツメグサの花に来ていたマメコガネも・・・
クマバチのアップも・・・
ああ・・・どれも 凄いです
解像感は超度級の満足を得られますね
とても参考になりましたし 興奮してしまいました

2012年09月10日 21:57

N.Shibata
じゅうとまさん,ご訪問,ありがとうございます。
このレンズ,なかなかよいようですね。
当方,最近は飛翔シーンにも挑戦してみています。
第2報もアップしましたので,よろしければご覧になってください。

2012年08月20日 12:59

N.Shibata
zengameさん,ご訪問,ありがとうございます。
昆虫は動き回りますし,昆虫の止まっている草木も風で揺れています。
従って,余程のプロでもない限り,単写でジャスピンの写真を撮ることは難しいと思います。
自分の場合は,被写体が飛び去ってしまわない限り,合計では何十枚~何百枚もの連写をし,その中から選んでいます。
第2報もアップしましたので,参考にしていただけたら幸いです。

2012年08月20日 12:57

N.Shibata
ミセスマーブルさん,ありがとうございます。
実は,被写体を求めて遠出することがあまりできないので,身近で撮れる被写体を対象にしています。
でも,撮り方を少しずつ変えれば,無限に撮れそう。
今後ともこんな写真がメインになりそうですが,よろしくお願いいたします。

2012年08月20日 12:50

じゅうとま
はじめまして。
私は蝶撮りがしたくて、初めてのマクロレンズとしてワーキングディスタンスがとれるこの105mmを選択し大変満足してきました。4枚目にあるメスグロヒョウモンのような解像感のある写真が撮れたときには、本当に別世界を感じたものです。AF-C で高速連写して最善のものをチョイスするという使い方、大変参考になりました(撮影枚数の増加とともに吟味の時間が増えそうですが、それもまた楽しからずや…ですね)。

2012年08月19日 12:23

zengame
はじめまして。
どの画像も素晴らしい解像感で、昆虫写真も撮ってみたくなりました。
私はマクロレンズで連写するという発想が無かったので、今度試してみます。

2012年08月19日 11:21

15件中 1〜10件目

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N.Shibata

GANREF Point
1038245
メインカメラ
D500

プロフィール

2017年10月から写真撮影を再開。GANREFにも復帰しますので、よろし...

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