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レンズ夜話~その一

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投稿日:2009/04/12

レビューした機材・用品 オリンパス ZUIKO DIGITAL ED 300mm F2.8 オリンパス ZUIKO DIGITAL ED 300mm F2.8

高橋良輔です♪ 

こちらのレンズレビューへの執筆は始めてです。なにか緊張しますね♪ さて今回は表題のレンズとは直接関係ありませんが、レンズについて多くの方が興味を持たれているようなので、雑感を書いてみようと思います。もちろんノーギャラっす(笑)ですのでちょっと小生の主観も交えながらお話しましょうか(笑)

レンズは光学ガラスで作られたいわば生き物です。ですのでレンズには必ず「収差」という光学的なクセが存在しています。レンズの収差とはレンズ球面ガラスであることが原因の不可避な現象であり、人間でたとえるならば「煩悩」に近いものがあるでしょうか。ですのでこの煩悩はときによって皆さんの撮影に見方になったり、または敵になったりさまざまなシーンで発生してきます。

レンズの性能評価には、じつにさまざまな方法があります。まずメーカー各社が採用しているのがMTF曲線であり、これはレンズにおける解像力とコントラストを独自の方法で算出。それを数値化したグラフです。いわゆる周波数特性といわれるもので、どのレベルの線を再現できるかということで、性能を決めます。このグラフの読み方は次号のデジタルカメラマガジンを見てください。ここでは書ききれませんので(笑)ちょこっと、宣伝(*^^)v 

周波数という言葉をもっとかみ砕くと、オーディオの世界と似ています。つまり、どのくらいの高音を再現できるか。また低音がどこまで音として判別できるか。これととてもよく似ています。コントラストを中低音に。解像力を高音に入れ替えていただくとわかりやすいでしょう。つまり性能のいいレンズは「鳴りのいい」レンズであるといえ、そうでないものはやや再現力が悪いという例えも成り立つでしょう。

しかし音感が悪くても、特定の音には敏感なレンズもいます。すごく不器用ながらも力持ちの人みたいなものですね。じつはそういうレンズの資質を読み解くことが評価者としてもっとも苦労する点です。ですので日々雑誌などでレンズ評価を一行でも書く場合は、可能な限りレンズの性能検証を行い、レンズの声を聞くようにしています。そっと語りかけてくる声までなんとか拾えればと思っています。

小生のレンズに対する見方もここ数年で大きく変化しました。数値とレンズの声をいかにブレンドしていくかを考えています。今回このお話をするにあたり、リスペクトするレンズ技術者が作った名玉の画像をアップしておきます。以前、このレンズを作られているマイスターと呼ばれる技術の方々とお話する機会がありました。彼らはほぼ手作りに近いカタチでこのレンズを生み出しています。もし特定のレンズが修理などで持ち込まれた場合、自分が研磨したレンズを見分けられるとおっしゃっていました。まさに匠の技ここにあり!! 皆さんのお持ちのレンズにも、そうした技術者の魂が込められています。レンズの声に耳を傾けながら、楽しく撮影を続けてくださいね。不定期で続く(笑)

コメント(1,000文字以内)

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高橋良輔
カメラオタク2さん

いいえ~♪

2014年08月12日 21:50

もう一歩前へ
コメントありがとうございます、お言葉に励まされニコンが折角Aiレンズも使える様にとDfを用意して呉れましたのでそれで使って見たいと思います、動機づけ誠に貴重であり、ありがとうございましたー、感謝で~す^^

2014年08月12日 21:49

高橋良輔
カメラオタク2さま

はじめまして。高橋良輔です。

そういう経験こそ大切です。レンズは撮影者の経験値によって育っていくものだと思っています。もちろん工業製品ですからそんなことは絶対にないのですが、おっしゃている経験が伝説となっていくのだと思います。

どうぞ、大切なレンズをどんどん使って上げてください。使われることで、また、恩返しをしてくれると思いますよ。コメントありがとうございます。

2014年08月12日 21:16

もう一歩前へ
写真の沼に嵌り込んで30年以上になります、星の数程?レンズを使って見て、未だに最高の写りと思っているのは知人のプロから2万円で譲って貰ったニコンAi105mmF2.5Newです、これを2.8に絞って獲ったカミさんのポートレートのクリアーさと発色と背景のボケ具合がその後浮気したどのレンズよりも個人的には優れている様に思え現在も防湿庫の最奥で使われること無くしかし最も大切にしている次第で~す^^

2014年08月12日 21:10

高橋良輔
millさま

超亀レスです。お許しのほどをm(_ _)m

技術的な話、わからなくてもいいんです。最終的には(@_@;)えー、小生らは評価者ですから知っていないと蹴っ飛ばされますが(^_^;)、お使いになる方は「好きか嫌いか」これで結構です。この好き嫌いというのが実はミソでして、しっくりとくるコーヒーカップと握りにくいコーヒーカップのようなものです。コーヒーカップも形は同じでも重さのバランスや口当たりの違いがあるのと同じです。

millさまがレンズに違和感を感じるというのは、ある意味凄い感覚なのですよ。数値を超えてなにかを感じている証拠です。あくまで数値は性能を表すひとつの手段ですが、数値が高いもの=使いやすいとは限らないものなのです。使い勝手のいいものを使う方がむしろ良い写真を撮れる確率が上がることすらあります。最終的には男女の仲のように相性ですね(*^^)v

レンズ設計者も色々な考え方があり、価格に応じて味付けを変えます。ファミレスのように覚えやすい味もあれば、懐石料理のような味もあります。最終的にどちらがいい悪いは個人の判断。無理して懐石料理が美味しいと言う必要はどこにもないのです(@_@;)。次回はそんなことも書いて見ようと思います。ではまたー♪

2009年05月15日 03:19

高橋良輔
cameradicalさま

そうですね。デジタル時代になって、レンズの作り方も大きく変わってきましたね。収差に関してどうつきあうか。また役立つ収差とそうでないもの。すべての見極めが大切ですね♪ 球面収差などは最終的にぼけにも関連がありますので、どこまで補正していくかはレンズ設計者のセンスにかかっています(*^^)v cameradicalさまがお使いのペンタックスのエンジニアの方々は、筋の通った開発ポリシーをお持ちです。そこがまた多くの根強いファンを生む秘密だと思います。

2009年04月25日 11:39

cameradical
他マウントと比べたら「浅い」とおもって入ったのですが、結構ズボと入ってしまいました。高性能で収差が少なく撮れるものより、収差がスパイスみたいに効いてくれる方がうれしくて使うレンズが偏ってしまってます。
スパイスの種類もいろいろあるのと加減は運まかせなので・・
フィルム時代だと失敗と紙一重なのでそうもいってられませんでしたけど
デジタルの恩恵だと思ってます





2009年04月25日 11:04

高橋良輔
かせっちさま

感覚的にお解りいただき光栄です。そうなんです、感覚でまず理解することがレンズを理解するために大切な要素です。しかし数値ももちろん無視してはいけません。ここを上手に組み合わせられてくると、まるで謎が一気に解けたかのようになるものです。くれぐれも沼にはまり過ぎないように気をつけてくださいね♪ 沼の番人より(*^^)v

2009年04月13日 12:38

hiro
奥が深いですね…さすがレンズ沼(笑)
高橋先生の表現も実にわかりやすく感覚的に理解できました。
まぁ、それがじゃあこのレンズはどうだ?と、聞かれたら汗が出ますがf(^_^;)
先生のような魅せる作品を撮れるようになりたいです。

2009年04月13日 12:05

高橋良輔
おさむさま

コメントありがとうございます♪

はい。レンズ選びは楽しくもあり、悩みもまた多いですよね。レンズは最終的に使ってみないとわかりません。また好みにより評価も大きく変わります。大切なことはどの部分を重要視するかです。パーフェクトなレンズは残念ながら存在しません。どんなレンズにも長所と短所が同居するものです。また折りを見て収差の話をさらにお話したいと思います。ここがまたやっかいでモグラ叩きのようなものなのですよ(@_@;)

2009年04月13日 09:20

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