アドビ「Lightroom」「Photoshop」を使ってあなたらしい物語を写真で表現する「“その一枚を物語に”フォトコンテスト・テーマ:爽」に入賞し取材対応いただいた15作品のRAW現像・画像編集のレシピを大公開! 作者の皆さんが作品を仕上げるのに、どんな意図で、どんなテクニックを駆使したかを、Before/Afterから読み解いていきましょう。入賞作品作者の思考と現像・画像編集テクニックを学べば、あなたの作品表現の引き出しはもっと広がるはずです。[取材・執筆:吉田浩章](提供:アドビ)
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雲の立体感を表現するためCamera Rawで調整。また、空の明るさ、人物のシャドウは、最終調整をPhotoshopの[露光量]内の[ガンマ値]で補正することを念頭に、Camera Rawでは大まかに(やや控えめに)調整する。
はじめにCamera Rawで全体的なイメージを整えています。調整したパラメーターは多岐に渡りますが、特に雲の立体感を損なわないことと、爽やかな青空を表現することを意識しています。Photoshopでは人物に注目して[露光量]で明るくし、また強い日差しを印象づけているゴーストは一部を消しただけでそのまま残しています。
Camera Raw
プロファイル:Adobe 風景
露光量:+0.10
ハイライト:-11
シャドウ:+80
黒レベル:+14
テクスチャ:+10
明瞭度:+10
かすみの除去:+18
自然な彩度:-5
彩度:ー5
トーンカーブ:ごくごく軽いS字状
レンズ補正:[色収差]と[プロファイル補正]を適用
HSL/彩度/レッド:+8、イエロー:+3、グリーン:+15、アクア:-5、ブルー:+8
HSL/輝度/レッド:+11、イエロー:-7,グリーン:+13、アクア:+8、ブルー:-13
Photoshop CC
露光量/ガンマ補正:1.40
[スポット修復ブラシツール]にてゴーストの一部を削除
夏に家内と奈良の若草山ふもとのカフェにドライブに行ったのですが、ちょうどいい夏雲が出ていたので、先に若草山に登り撮影を行いました。若草山では以前にも家内や娘を撮影したことがあり、山頂で夏空や夏雲をバックにするイメージが浮かびました。
山頂からの開放的な景色にポツンと佇む様子を表現したく、広角で大胆な構図にしました。夏の爽やかなイメージを大切にしたかったのと夏雲の立体感を損なわないように、雲に露出を合わせています。時折吹く風にスカートがたなびくタイミングで数枚シャッターを切りました。
何度か登ったことがある山であることと、また夏空や夏雲が印象的だったので、撮影前にこのように表現したいという完成イメージはできていました。数枚撮った中からスカートの形に着目してセレクトしています。夏の爽やかさや風を感じさせる雰囲気がテーマです。
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作者:ken-1さん
何度か登ったことがある山のため、完成イメージは明確にありました。画像編集でそのイメージを表現できたと思います。