明暗差のあるシーンを自然に
最初の例です。明暗差が激しいシーンで、白い毛の子犬を撮りました。
Lightroom Classicを使った補正の手順
これで完成です。実際より少し明るくした上で青みを足したので早朝の雰囲気が加わりました。ハイライトを抑えたことで白トビも気にならず、顔も明るくなっているのがわかると思います。
「かすみの除去」で青空をより青く
次は背景の青空をもう少し濃くしてみましょう。
青空を青くするときに私が試すのは「かすみの除去」です。これをプラスにすることで、かすみが少なくなり色が出てくるのです。ただしやりすぎると不自然になるため、少しだけに抑えるのがコツ。「かすみの除去」を使うとコントラストも変わるので、それを抑える補正もしましょう。
Lightroom Classic & Photoschop CCを使った補正の手順
こうして出来上がったのがこの作品です。
気になるエリアに「段階フィルター」
次の例はコスモスの花と猫ちゃんの取り合わせです。全体的に明るくすると同時に、暗く見える画面の左側を明るくしたいと思います。
画面内のある範囲を変化させたい場合は「段階フィルター」を使います。メインの被写体にかからないよう範囲を設定。その後、範囲内のシャドウを明るくしました。
「段階フィルター」の適用範囲が狭いと、変化が急峻になるため不自然になりがちです。範囲を広めに設定することをおすすめします。トリミング、水平出し、色温度の変更、露光量のアップも行っています。
ついでに目元の涙やけをPhotoshopで消してみました。「コピースタンプ」ツールでも大丈夫ですが、今回は「スポット修正ブラシ」を使います。半径・硬さの調整は必要ですが、なぞるだけで近くのものを見て自動的に修正してくれます。
綺麗に消せるのですが、涙やけがあることをチャームポイントとしている飼い主さんもいらっしゃるので、程よく消すように加減することもあります。
[まとめ] RAW現像で撮影時のイメージを取り戻そう
Lightroomを使うと、撮影していたときに抱いていたイメージへと簡単に近づけます。モバイルアプリも用意されていますので、まずはモバイル版を試していただいて、デスクトップ版に進まれてはいかがでしょうか。みなさんがLighroomで作品を仕上げてSNSにアップロードされるのを楽しみにしてます。
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