アドビ「Lightroom」「Photoshop」を使ってあなたらしい物語を写真で表現する「“その一枚を物語に”フォトコンテスト・テーマ:爽」に入賞し取材対応いただいた15作品のRAW現像・画像編集のレシピを大公開! 作者の皆さんが作品を仕上げるのに、どんな意図で、どんなテクニックを駆使したかを、Before/Afterから読み解いていきましょう。入賞作品作者の思考と現像・画像編集テクニックを学べば、あなたの作品表現の引き出しはもっと広がるはずです。[取材・執筆:吉田浩章](提供:アドビ)
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AEB撮影した3枚の画像をLightroomで現像後、HDR合成しています。その後、色温度を元の5400Kから低い値にすることで、自分のイメージに近づけています。また、[ハイライト]や[シャドウ]などで階調ごとに細かな明るさ調整を行いました。さらに水面と空を[段階フィルター]で明るくし、陸地の部分は[補正ブラシ]を使って明るくし、なおかつグリーンの再現を図っています。
プロファイル:Adobe 風景
色温度:4700
露光量:+0.64
ハイライト:−90
シャドウ:+72
白レベル:+28
黒レベル:−17
明瞭度:ー23
自然な彩度:+15
段階フィルター:水面を明るく
段階フィルター:空を明るく
補正ブラシ:明るくし、緑を強調
福島県の裏磐梯にある桧原湖の細野地区は日の出を構図に収めながら、その水辺で撮影することができる人気の撮影スポットです。撮影したときは少雨による水位低下のため、この小さな島が現れ陸続きとなっていました。それは、初めて見る光景でした。
ほとんど風がなかったために水面への島の木々や雲の映り込みが美しく、朝の静寂な時の流れを収めようと思いました。手前の水草や水面への写り込みを画面全体の2/3と大きく取り遠近感を出しています。階調を十分に出したかったのでAEBで撮った3枚の画像をLightroomでHDR合成しています。
一目でHDR合成とわかるような不自然な階調や色合いにならないように注意しました。高原にある湖の、日の出前のひんやりとした爽やかな空気感を感じ取れるように仕上げています。色温度を元の5400Kから低い値にすることで青みを引き出し、爽やかな色調にしています。
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作者:kentさん
[色温度]を低い値に調整することで青みが引き出され、爽やかさな色調となりました。日の出前の高原の湖の雰囲気を出すことに成功したと思います。