アドビ「Lightroom」「Photoshop」を使ってあなたらしい物語を写真で表現する「“その一枚を物語に”フォトコンテスト・テーマ:爽」に入賞し取材対応いただいた15作品のRAW現像・画像編集のレシピを大公開! 作者の皆さんが作品を仕上げるのに、どんな意図で、どんなテクニックを駆使したかを、Before/Afterから読み解いていきましょう。入賞作品作者の思考と現像・画像編集テクニックを学べば、あなたの作品表現の引き出しはもっと広がるはずです。[取材・執筆:吉田浩章](提供:アドビ)
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まずはデフォルトの現像をしてからPhotoshopで開き、[Camera Raw フィルター]で調整を行っています(以下に掲載の数値はこの調整値)。この作品を仕上げる上でもっとも重要な機能は[かすみの除去]でした。これで一気に完成イメージに近づけることができました。
色温度:+10
露光量:+0.5
コントラスト:-5
明瞭度:+2
かすみの除去:-5
[切り抜きツール]にてトリミング実施
受賞作を撮影したのは、ちょうど雨が長く続く時期。屋外での撮影もままならない状態だったので、テーブルフォトにチャレンジすることにしました。室内で明るさも不足気味なのですが、すべての雫に向日葵がきれいに映り込むよう、絞りを開放から若干絞りつつ明るさを調整して撮影しています。
はじめは向日葵そのもののマクロ撮影をしていたのですが、次第に物足りなくなってきました。雨の季節ながら、爽やかな向日葵を表現したい。そこで蔓に雫をつけて、その中に向日葵を映り込ませるというアイディアを思いつきました。少し暗めですが、この点はRAW現像時に調整しようと思いました。
完成イメージを言葉で表すと「雫の瑞々しさに加え、向日葵の明るく元気なイメージをプラスした爽やかな1枚」ということでしょうか。ただ、思ったより暗く、黄色の鮮やかさも足りないのでRAW現像で補っています。また当初「味」だと感じた蔓の節や暗部も完成イメージの邪魔に感じてトリミングも行っています。
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作者:NEONEOさん
この作品を仕上げる上で大きな役割を果たしたのは[かすみの除去]です。これを調整することで一挙にイメージに近づけることができました。