アドビ「Lightroom」「Photoshop」を使ってあなたらしい物語を写真で表現する「“その一枚を物語に”フォトコンテスト・テーマ:麗」に入賞し取材対応いただいた15作品のRAW現像・画像編集のレシピを大公開! 作者の皆さんが作品を仕上げるのに、どんな意図で、どんなテクニックを駆使したかを、Before/Afterから読み解いていきましょう。入賞作品作者の思考と現像・画像編集テクニックを学べば、あなたの作品表現の引き出しはもっと広がるはずです。[取材・執筆:吉田浩章](提供:アドビ)
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田んぼの脇道に集まって凧あげを準備するバリ島の素朴な子どもたちのウキウキした様子を描き出す、ということを念頭に仕上げる。ポイントはホワイトバランスの調整で、夕方の温かい光を再現すること。また、リラックスした表情や動き、長い影などを強調し、空気感や臨場感を演出する。
子どもたちの表情や夕方の長い影など、立体感や臨場観が出るような光と影のバランスを重視して、明るさに関係する各パラメーターを調整しています。また、温かみのある夕方の光を再現するためにホワイトバランスの調整が重要でした。最後に周辺光量を落として、子どもたちに視線を誘導するようにしました。
プロファイル:Adobe 風景
色温度:7000
色かぶり補正:+11
露光量:+0.40
コントラスト:+5
ハイライト:−10
シャドウ:+50
明瞭度:+10
自然な彩度:+10
周辺光量補正:−34
バリ島への旅行の際、人気の高いマッサージを体験するため、ウブドにあるSPA(マッサージ店)を訪れました。その近くの田んぼの脇道で撮影したものです。8月中旬の18時前です。バリ島の男性は、大人も子どもも凧が大好きで、暇さえあれば自作の凧をあげて楽しんでいます。
たくさんの子どもたちが大好きな凧あげの準備をしている場に遭遇し、好きなことをやっている時の子ども達のワクワク感や、リラックスした素朴な表情を撮りたいと思いました。そのために、臨場感や空気感を、奥行きのある構図で伝える事を意図しました。夕方の光と長い影を意識してISO100で撮っています。
夕方の光の中で、どこからともなく田んぼの脇道に三々五々と集まり、凧あげの準備をするウキウキ気分の子ども達、というシーンを情感豊かに描き出そうと思いました。白飛びをなるべく抑えて撮ったので、明るさ調整と絡めてホワイトバランスの調整によって夕方の色みを十分に表現することができたと思います。
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作者:junichiさん
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