アドビ「Lightroom」「Photoshop」を使ってあなたらしい物語を写真で表現する「“その一枚を物語に”フォトコンテスト・テーマ:麗」に入賞し取材対応いただいた15作品のRAW現像・画像編集のレシピを大公開! 作者の皆さんが作品を仕上げるのに、どんな意図で、どんなテクニックを駆使したかを、Before/Afterから読み解いていきましょう。入賞作品作者の思考と現像・画像編集テクニックを学べば、あなたの作品表現の引き出しはもっと広がるはずです。[取材・執筆:吉田浩章](提供:アドビ)
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基本的な調整は階調を整えることです。各種パラメーターを調整してアンダー気味な階調を明るくしつつ、水槽の水の透明感が伝わるようにと意図しています。水と金魚の色の対比を際立たせるために彩度も上げていますが、不自然にならないようにわずかに止めています。また、金魚が中央になるようにトリミングしていますが、あえて水槽の枠を残しました。なお、金魚に視線が向くように円形フィルターを使って部分的に明るくしています。
切り抜きツール:トリミング
露光量:+1.3
コントラスト:+5
ハイライト:−15
シャドウ:+30
白レベル:−35
黒レベル:−12
自然な彩度:+8
彩度:+3
ノイズ軽減/輝度:30
円形フィルター:[露光量]を[+1.0]として金魚にスポットライト的な光源を入れる
東京スカイツリータウンにあるすみだ水族館にて「東京金魚ワンダーランド2019」という金魚、特に和金と昭和レトロをコンセプトにした企画展が行われました。近所に住んでいたのと、ちょうど頼んでいたマクロレンズが配達されたので、試し撮り気分で出かけたときに撮ったものです。
撮影時は、特にコンテストに応募するなどの意図はなく、新しいレンズの具合や動体撮影時のAFの反応などを見たいと思ってのテスト撮影の気分でした。とはいえ、金魚、特に和金に惹かれて見に行ったことでもあり「出目金ならではのかわいさ」が引き出される瞬間を狙って撮影しています。
金魚はそれなりに動きが速いので、絞りはF4、SSは1/200秒、ISOは1600で撮影しています。和金独特の色合いや水の透明感が出るように意識しました。選評でも指摘された、水槽の枠を切るかどうかですが、「ひと夏」の間に行われた企画展での出会いを「思い出」として捉えた一枚としてあえて残しています。
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作者:ko-kato1973さん
ノイズを嫌ってISO感度を上げすぎないようにしたため、ファインダーでは少し暗かったのですが、RAW現像で補えると思いそのまま撮影しました。