アドビ「Lightroom」「Photoshop」を使ってあなたらしい物語を写真で表現する「“その一枚を物語に”フォトコンテスト・テーマ:麗」に入賞し取材対応いただいた15作品のRAW現像・画像編集のレシピを大公開! 作者の皆さんが作品を仕上げるのに、どんな意図で、どんなテクニックを駆使したかを、Before/Afterから読み解いていきましょう。入賞作品作者の思考と現像・画像編集テクニックを学べば、あなたの作品表現の引き出しはもっと広がるはずです。[取材・執筆:吉田浩章](提供:アドビ)
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イメージ通りに撮れたBefore写真に対し、Photoshop ElementsのCamera Rawで基本的な色味や明るさの調整を行っています。次に、Photoshop Elements本体で目立つブルーシートを自然な仕上がりになるように[スポット修復ブラシツール]で消し、さらに[レンズフィルター]で[ヤマブキ]を適用しました。このフィルターがなければこの作品はできなかったように思います。
Camera raw
色温度:4400
色かぶり補正:+6
露光量:+0.20
明瞭度:−20
Photoshop Elements
レンズフィルター/ヤマブキ:31%
スポット修復ブラシツール:ブルーシートを消去
2017年11月の朝、兵庫県三田市千丈寺湖近くの平野。近畿地方には前日に雨が降り、翌朝には霧が発生するとの確信を抱いて、早朝4時起きで現地へと向かいました。千丈寺湖の霧がかった風景を撮影するのが目的でしたが、その道中で目に留まった一本の柿の木に目が留まり撮影したものです。
目に留まった柿の木は、その形にリズム感があって一目で気に入りシャッターを切りました。色温度をきちんと設定(5710K)して、狙い通りの写真を撮ることができました。その狙い通りに撮れた写真があったからこそ、Camera RawやPhotoshop Elementsを使ってのイメージ通りの仕上げにつながったと思います。
晩秋の濃く霧がたちこめた空気感と風景を表現したく、[レンズフィルター]で[ヤマブキ]を適用し、色調を整えました。この完成イメージに似合わない人工的なブルーシートはなるべく自然に見えるように消しています。全体にふんわりと幻想的に見えますが、それは[明瞭度]のマイナス調整が効いています。
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作者:Orfeuさん
ノーマルな色調の元写真が、静寂かつ暖かみが感じられる写真へと。[レンズフィルター]の[ヤマブキ]のおかげで作品が完成しました。