アドビ「Lightroom」「Photoshop」を使ってあなたらしい物語を写真で表現する「“その一枚を物語に”フォトコンテスト・テーマ:麗」に入賞し取材対応いただいた15作品のRAW現像・画像編集のレシピを大公開! 作者の皆さんが作品を仕上げるのに、どんな意図で、どんなテクニックを駆使したかを、Before/Afterから読み解いていきましょう。入賞作品作者の思考と現像・画像編集テクニックを学べば、あなたの作品表現の引き出しはもっと広がるはずです。[取材・執筆:吉田浩章](提供:アドビ)
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使ったソフトはPhotoshopです。撮って出しで感じた暗く沈んだ印象の画像を撮影時のイメージに近づけるため、はじめは[カラーバランス]を調整するなどして試行錯誤したのですが、思い通りのイメージになりませんでした。結局、単純に明るさやコントラスト、そして彩度を上げ、最後に[自動トーン補正]を適用したものが、最も自分の印象に近い結果となりました。
明るさ・コントラスト/明るさ:30
明るさ・コントラスト/コントラスト:20
色相・彩度/彩度:+30
自動トーン補正:適用
夏に名古屋市にある東山動物園に撮影目的で出かけました。開園から被写体を探して歩き回りましたが、ちょうど猛禽類と触れあえるタイミングに遭遇しました。檻から出されたワシを間近で見ることができた絶好の機会でした。そのなかでも幼いダルマワシに目を奪われての撮影です。
幼鳥のダルマワシの羽の色艶が非常に美しく、ぜひとも写真に収めたいと思いました。はじめは、ありきたりな横からのショットを撮っていましたが、急にワシが向きを変えカメラを睨みつけました。まさに獲物を狙う目になった一瞬ですが、その瞳にフォーカスすることができました。
そのまま撮って出しの写真を見たところ、実際に見た羽の色合いよりも暗く沈んだ印象でした。そこで、自分が見た姿や印象に近いイメージに仕上げるために、明るさやコントラスト、彩度を調整しました。調整のしすぎによって不自然な雰囲気にならないように注意しています。
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作者:kazuchinさん
ワシが正面を向いた瞬間に瞳にフォーカスすることができ、面白い切り取り方ができたとニヤついた(笑)のを覚えています。