アドビ「Lightroom」「Photoshop」を使ってあなたらしい物語を写真で表現する「“その一枚を物語に”フォトコンテスト・テーマ:麗」に入賞し取材対応いただいた15作品のRAW現像・画像編集のレシピを大公開! 作者の皆さんが作品を仕上げるのに、どんな意図で、どんなテクニックを駆使したかを、Before/Afterから読み解いていきましょう。入賞作品作者の思考と現像・画像編集テクニックを学べば、あなたの作品表現の引き出しはもっと広がるはずです。[取材・執筆:吉田浩章](提供:アドビ)
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雨空を仰ぎながら歌を歌っているイメージに近づけるために画像を天地反転しました。また、主役の姿を引き立てるためにトリミングを行い、さらに画像全体のコントラストを上げています。[円形フィルター]を使って画面中央の明るさを引き上げ、相対的に周囲の明るさを抑えたこともポイントです。数値的に難しいことなど一切考えずに画面で見たままに、イメージに沿って仕上げました。
上下を反転:適用
切り抜きツール:トリミング
コントラスト:プラス側に調整
円形フィルター:中心部が明るくなるように部分補正
滋賀県近江八幡市の自宅近くの野原で撮った一枚です。夜、秋雨が降っていましたが、カメラを片手に近所へ被写体探しに出たときに偶然目にした光景です。鬼灯の枝にぶら下がったオオカマキリを見て、これは撮らないともったいない! と思い自宅へLEDライトを取りに帰り、改めて撮影に臨みました。
オオカマキリが鬼灯の枝につかまりながら、きめ細やかな霧雨を受け、体を大きく反らせていました。これを天地反転させると、オオカマキリが雨降る空を仰いでいるようにみえるのでは? と思いながら撮影しています。雨が降っても余裕の表情で雨を心地よく感じながら歌を歌っているように表現したいと考えました。
暗い夜でしたが、ライトの当て方によって周囲の草などが写り込んでしまわないように工夫して撮影しました。できるだけカマキリの真上方向からライトを当てることで主役の姿と降りしきる雨の様子を強調しています。撮影中は、イメージ通りに写し止めることができたと確かな手応えを感じました。
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作者:チョロぽんさん
撮影中、次第に雨が激しくなってきましたが、絶好のチャンスを逃したくなかったので傘も差さずに撮ったことを思い出します。